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ビジネス戦略の目標設定と評価指標

標準約 18 分ビジネス戦略と目標・評価

概要

本ユニットでは、ビジネス戦略を測定可能な目標へ落とし込む枠組みであるバランススコアカード(BSC)と、成功のカギとなるCSF、最終目標を表すKGI、その達成度を測るKPIによる目標設定・評価のしくみを学びます。さらに価値を機能とコストから分析するバリューエンジニアリングも扱います。戦略管理の頻出分野です。

用語6

バランススコアカード

戦略を財務・顧客・業務プロセス・学習成長の4視点で評価する枠組み。

バランススコアカードは、企業の戦略を「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」という4つの視点に分けて目標と指標を設定し、業績を総合的に評価する経営管理の枠組みです。 従来は売上や利益といった財務の数値だけで業績を見がちでしたが、それだけでは将来の成長要因が見えません。財務以外の視点も加えて「バランスよく」評価する点が特徴です。試験では、4つの視点の名称と「財務指標に偏らず多面的に評価する」という狙いがよく問われます。

たとえ学校の通知表が、テストの点数だけでなく、生活態度・部活動・提出物などを別々の欄で評価するようなもの。一面だけでなく多面的に成績を見ます。

記憶フックバランススコアカードといえば財務・顧客・業務プロセス・学習成長の4視点

バランススコアカード

財務の視点

顧客の視点

業務プロセスの視点

学習と成長の視点

BSC

バランススコアカードの略称。4視点で戦略を評価する枠組み。

BSCは「Balanced Scorecard(バランススコアカード)」の略称で、両者は同じものを指します。財務・顧客・業務プロセス・学習成長の4視点から戦略目標と評価指標を設定する経営管理手法です。 試験では正式名称と略称BSCがどちらでも出題されるため、対で覚えておくと確実です。BSCの中で「何を成功とみなすか」を定めるのがCSF、その達成度を測るのがKGI・KPIという流れで、後続の指標群と一体で理解しておきましょう。

たとえ「バランススコアカード」というフルネームに対する「BSC」というあだ名のようなもの。呼び方が違うだけで指す中身は同じです。

記憶フックBSCといえばバランススコアカードの略称

CSF

目標達成のために特に重視すべき主要成功要因のこと。

CSF(Critical Success Factor、重要成功要因)は、目標を達成するうえで「これが成功のカギになる」という最も重視すべき要因のことです。例えば「売上拡大」が目標なら、その成功要因として「リピート顧客の増加」などを特定します。 CSFは、戦略と具体的な評価指標の橋渡し役です。何が成功のカギかを先に決めることで、KGIやKPIで「何を測ればよいか」が定まります。試験では、CSFが指標(KGI・KPI)を設定する前提となる「成功の決め手」だと理解できることが重要です。

たとえダイエットを成功させるカギが「間食をやめること」だと見極めるようなもの。たくさんある要素の中で、成否を左右する決め手を絞り込みます。

記憶フックCSFといえば目標達成のカギとなる重要成功要因

KGI

戦略で最終的に到達すべきゴールを数値で表した重要目標達成指標。

KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標)は、戦略で最終的に「ここまで到達したい」というゴールを数値化した指標です。例えば「年間売上10億円」「市場シェア20%」のように、達成すべき最終結果を表します。 KGIは目的地そのものを示すのに対し、KPIはそこへ向かう途中経過を測ります。試験では、KGI(最終目標)とKPI(中間の進捗指標)の違いが頻出です。まず目的地であるKGIを定め、その達成のための過程をKPIで管理する、という順序を押さえましょう。

たとえ旅行で「ゴールは富士山頂に立つこと」と決めるようなもの。最終的にたどり着きたい目的地そのものを、はっきりした数値で示します。

記憶フックKGIといえば最終ゴールを表す重要目標達成指標

KPI

KGI達成に向けた中間プロセスの進捗を測る重要業績評価指標。

KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)は、最終目標であるKGIの達成に向けて、その途中経過がうまく進んでいるかを測る指標です。例えばKGIが「年間売上10億円」なら、KPIは「月間新規契約数」「問い合わせ件数」のように日々追える数値になります。 KGIが最終ゴールなのに対し、KPIは過程を管理する中間指標である点が両者の違いで、試験で頻出です。CSF(成功のカギ)で何を測るかを決め、KGIで到達点、KPIで進捗を測る、という一連の流れで理解しましょう。

たとえ富士山頂(KGI)を目指す登山で、「5合目を正午までに通過」のように、途中の通過点をこまめにチェックして進み具合を確かめるようなものです。

記憶フックKPIといえばKGI達成へ向けた進捗を測る重要業績評価指標

CSF(成功のカギ)

KGI(最終目標)

KPI(中間進捗)

バリューエンジニアリング

製品の価値を機能とコストの関係から分析し最適化する手法。

バリューエンジニアリング(VE)は、製品やサービスの「価値」を、果たす機能と必要なコストの関係でとらえ、価値を高めるよう改善する手法です。価値は『機能÷コスト』で考え、機能を保ちつつコストを下げる、あるいは同じコストで機能を高めることを目指します。 BSCやKGI・KPIが戦略の目標設定・評価の手法であるのに対し、VEは製品の価値分析という別系統の手法です。試験では「価値=機能/コスト」という考え方と、ムダなコストを省いて価値を上げる狙いが問われます。

たとえお弁当を作るとき、味や量(機能)を落とさずに食材費(コスト)を抑える工夫をして、コスパの良い一品に仕上げるようなものです。

記憶フックバリューエンジニアリングといえば価値は機能÷コストで高める手法

まとめ

要点

  • バランススコアカード(BSC)は、戦略を財務・顧客・業務プロセス・学習成長の4視点で多面的に評価する枠組み。
  • CSF(重要成功要因)は目標達成のカギとなる要因で、KGI・KPIで何を測るかを決める前提になる。
  • KGI(重要目標達成指標)は最終ゴールを、KPI(重要業績評価指標)はその達成に向けた中間プロセスの進捗を表す指標で、両者の違いが頻出。
  • 目標管理は「CSFで成功のカギを定める→KGIで到達点を設定→KPIで進捗を管理」という流れで機能する。
  • バリューエンジニアリングは『価値=機能÷コスト』の考えで、機能を保ちながらコストを抑え価値を高める価値分析手法。

記憶フック一覧

  • バランススコアカード: バランススコアカードといえば財務・顧客・業務プロセス・学習成長の4視点
  • BSC: BSCといえばバランススコアカードの略称
  • CSF: CSFといえば目標達成のカギとなる重要成功要因
  • KGI: KGIといえば最終ゴールを表す重要目標達成指標
  • KPI: KPIといえばKGI達成へ向けた進捗を測る重要業績評価指標
  • バリューエンジニアリング: バリューエンジニアリングといえば価値は機能÷コストで高める手法

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。