← 教科書一覧へ 調達計画と実施 — RFI・RFP と調達方針 標準 約 13 分 調達計画・実施
概要 本ユニットでは、システムや製品を外部から調達する際の基本的な流れを学びます。情報を集める RFI から具体的な提案を求める RFP へと進む調達フローと、グリーン調達や AI・データの契約ガイドラインといった調達方針・指針を扱います。RFI と RFP の違いは試験で頻出する重要テーマです。
用語(4) RFI 発注先選定の前に、ベンダーへ情報提供を依頼する文書・行為。
RFI(Request For Information:情報提供依頼書)は、調達の最初の段階で、発注側がベンダーに対して技術動向や製品・サービスの概要、実現可能性などの情報提供を求めるものです。
まだ具体的な発注内容を固める前の「情報集め」の段階であり、これによって市場にどんな選択肢があるかを把握します。試験では、後続の RFP(提案依頼)との順序と役割の違いが頻出です。RFI は『情報を集める』段階、RFP は『提案・見積を求める』段階、と区別できることがポイントです。
たとえ リフォーム前に複数の業者へ「どんな工法やプランがありますか?」とカタログや資料を取り寄せて情報を集める段階に似ています。まだ正式な依頼ではありません。
記憶フック RFIといえばベンダーへの情報提供依頼(情報集め)
RFP ベンダーへ具体的な提案や見積りの提出を求める依頼書。
RFP(Request For Proposal:提案依頼書)は、RFI で集めた情報をもとに、発注側が要件をまとめてベンダーに具体的な提案・見積りの提出を求める文書です。システムの要件、予算、納期などを示し、各社からの提案を比較して発注先を選定します。
調達フローでは RFI(情報提供依頼)の後に位置し、本 topic で最も出題頻度の高い用語です。試験では『RFI=情報を求める』『RFP=提案・見積を求める』という役割と順序の違いが繰り返し問われます。RFP は発注先選定の判断材料を集める段階だと押さえましょう。
たとえ リフォームで集めた情報をもとに、業者へ「この間取り・この予算で具体的な見積りと工事プランを出してください」と正式に依頼する段階にあたります。
記憶フック RFPといえばベンダーへの提案・見積依頼
グリーン調達 環境負荷の小さい製品・サービスを優先して調達する方針。
グリーン調達とは、製品やサービス、原材料などを調達する際に、価格や性能だけでなく環境への負荷が小さいものを優先して選ぶ取り組みです。省エネルギー性能の高い機器や、リサイクルしやすい製品、環境に配慮した企業からの調達などが該当します。
企業の社会的責任(CSR)や持続可能性(サステナビリティ)への対応として重視される調達方針です。試験では、環境配慮を調達の基準に組み込む考え方であること、つまり「環境にやさしいものを選んで買う」という方針だと理解しておけば十分です。
たとえ 買い物で、同じ商品なら省エネ家電やエコマーク付き、詰め替え可能なものを選ぶようにする、家庭での環境にやさしい買い方の企業版です。
記憶フック グリーン調達といえば環境にやさしい製品を優先して買う
AI・データの利用に関する契約ガイドライン AI 開発やデータ利用の契約上の課題を整理した経済産業省の指針。
「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」は、経済産業省が公表した、AI の開発・利用やデータの取引・共有に関する契約のあり方を整理した指針です。学習用データや学習済みモデルの権利の帰属、責任分担など、当事者間で問題になりやすい点を示し、適切な契約を結ぶ手助けをします。
AI やデータを扱う調達・取引が増える中で、トラブルを防ぎ円滑な契約を促すために作られたものです。試験では細かい条文ではなく、『AI 開発やデータ利用の契約上の論点を整理したガイドライン』であるという位置づけを押さえれば十分です。
たとえ 新しい共同事業を始める前に読む「契約で揉めやすいポイント集」のようなもの。AI とデータの取引で誰が何の権利・責任を持つかの目安を示してくれます。
記憶フック AI・データの利用に関する契約ガイドラインといえばAI開発・データ利用の契約指針
まとめ 要点 調達は「RFI(情報提供依頼)→ RFP(提案依頼)」の順に進む。RFI で情報を集め、RFP で具体的な提案・見積りを求める。 RFI と RFP の違い(情報を求めるか、提案を求めるか)とその順序は試験で頻出する。 グリーン調達は、環境負荷の小さい製品・サービスを優先して選ぶ調達方針である。 「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」は、AI 開発やデータ利用の契約上の論点を整理した経済産業省の指針である。 記憶フック一覧 RFI: RFIといえばベンダーへの情報提供依頼(情報集め) RFP: RFPといえばベンダーへの提案・見積依頼 グリーン調達: グリーン調達といえば環境にやさしい製品を優先して買う AI・データの利用に関する契約ガイドライン: AI・データの利用に関する契約ガイドラインといえばAI開発・データ利用の契約指針 関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。