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データ型

標準約 16 分アルゴリズムとプログラミング

概要

本ユニットでは、変数や式が扱う値の「種類」を規定するデータ型と、その代表である整数型・実数型・論理型・文字型の4基本型を学びます。データ型は前の式・代入や引数・戻り値の理解を支え、次に学ぶ探索・整列で扱う配列要素の型の前提にもなる、プログラミングの土台となる概念です。

用語5

データ型

変数や値が取り得る種類と、それに対して可能な操作を規定する分類。

データ型とは、変数や式が扱う値が「どんな種類のデータか」を定める枠組みです。整数型・実数型・論理型・文字型などがあり、型によって格納できる値の範囲や、その値にできる演算(計算・比較など)が決まります。 型を正しく意識すると、数値どうしの足し算や文字の連結など、その型に合った操作だけを行えます。試験では、各基本型がどんな値を表すかや、型ごとに扱える値が異なることを問う問題が出ます。データ型は4基本型を束ねる上位の総称概念であると押さえておきましょう。

たとえ容器の種類を決めるラベルのようなもの。「液体用」「粉用」と決めておけば、その容器に合った中身だけを入れ、適した扱い方ができます。

記憶フックデータ型といえば値の種類と可能な操作を規定する分類

データ型

整数型

実数型

論理型

文字型

整数型

小数部を持たない整数(…,-2,-1,0,1,2,…)を表すデータ型。

整数型は、小数点以下を持たない整数を扱うデータ型です。個数・回数・順番のように、本来分割しない値を表すのに用いられ、加減乗除や大小比較ができます。 試験では、小数を扱える実数型との違いが問われます。たとえば「7÷2」を整数型で計算すると、小数を切り捨てて商の3だけが得られる(言語により扱いは異なる)など、実数型とは結果が変わる点に注意が必要です。人数やループの繰返し回数といった数え上げには整数型が適していると理解しておきましょう。

たとえりんごを「1個、2個、3個」と数えるときの数のようなもの。半分の0.5個とは数えず、必ず区切りのよい整数で扱います。

記憶フック整数型といえば小数を持たない整数を扱う型

実数型

小数点以下を含む実数(例: 3.14, -0.5)を表すデータ型。

実数型は、小数点以下を含む数値を扱うデータ型です。浮動小数点型とも呼ばれ、身長・金額・割合・平均値のように小数が必要な値を表すのに使います。 試験では整数型との対比が中心で、「3.14」や「割り算の小数を含む結果」を保持できるのが実数型です。一方で、コンピュータ内部では実数を完全には正確に表せず、わずかな誤差(丸め誤差)が生じることがある点も特徴です。小数を扱うなら実数型、数え上げなら整数型、と使い分けを押さえましょう。

たとえ体重計の「63.5kg」や買い物の「税込み321.84円」のように、きっちり割り切れない端数まで表せる目盛りのようなものです。

記憶フック実数型といえば小数を含む実数を扱う型

論理型

真(true)か偽(false)の2値のいずれかを表すデータ型。

論理型は、「真(true)」または「偽(false)」の2つの値だけを取るデータ型です。ブール型とも呼ばれ、条件が成り立つか否かを表します。 選択(分岐)や繰返しの継続判定に使う条件式の結果は、この論理型の値になります。たとえば「点数 >= 60」という条件式は、成り立てば真、成り立たなければ偽を返し、その値で処理の流れが分岐します。試験では、論理型が真偽の2値だけを扱う型であること、条件式や条件分岐と結びつくことが問われます。

たとえ電気のスイッチの「オン・オフ」や、質問への「はい・いいえ」のように、答えが必ず2つのどちらかになる状態を表すものです。

記憶フック論理型といえば真か偽の2値を表す型

文字型

1つの文字(例: 'A', 'あ', '5')を表すデータ型。

文字型は、1個の文字を扱うデータ型です。アルファベット・数字・記号・かな漢字などの「文字」を値として持ち、複数の文字をつなげたものは文字列として扱われます。 注意したいのは、文字としての'5'と数値の5は別物だという点です。文字型の'5'は計算の対象ではなく、あくまで表示や並びのための文字です。試験では、数値型(整数・実数)との違いや、文字を扱うのが文字型であることが問われます。数として計算したいなら数値型、表示する記号や名前を扱うなら文字型、と区別しておきましょう。

たとえキーボードのキーを1つ押して入力される「文字そのもの」のイメージ。数字キーの「5」も、計算用の数ではなく印字された記号として扱われます。

記憶フック文字型といえば1つの文字を表す型

まとめ

要点

  • データ型は、変数や値が取り得る種類と可能な操作を規定する総称概念で、整数型・実数型・論理型・文字型などの基本型を束ねる。
  • 整数型は小数を持たない整数、実数型(浮動小数点型)は小数を含む実数を扱い、数え上げか端数を含む値かで使い分ける。
  • 論理型は真(true)・偽(false)の2値だけを取り、条件式や選択・繰返しの判定結果と結びつく。
  • 文字型は1つの文字を表し、文字の'5'と数値の5は別物である(計算したいなら数値型、表示する記号なら文字型)。
  • データ型の理解は、式・代入や引数・戻り値の扱い、さらに次に学ぶ探索・整列で配列要素の型を考える前提になる。

記憶フック一覧

  • データ型: データ型といえば値の種類と可能な操作を規定する分類
  • 整数型: 整数型といえば小数を持たない整数を扱う型
  • 実数型: 実数型といえば小数を含む実数を扱う型
  • 論理型: 論理型といえば真か偽の2値を表す型
  • 文字型: 文字型といえば1つの文字を表す型

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。