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データ記述言語(マークアップ言語と構造化データ形式)

低頻約 16 分その他の言語

概要

本ユニットでは、データを記述・交換するための代表的な言語を学びます。Web ページを表す HTML、その共通記法であるタグ、汎用的にデータ構造を表す XML、源流の SGML、タグを使わない軽量形式 JSON を扱います。各形式の特徴と使い分けは試験で問われる基礎知識です。

用語5

HTML

タグを用いて Web ページの構造や内容を記述するマークアップ言語。

HTML(HyperText Markup Language)は、Web ページの見出し・段落・リンク・画像といった要素をタグで指定し、ブラウザに表示させるための言語です。文書の構造や内容を記述することが主な役割です。 ハイパーリンクによって文書どうしをつなげられる点が特徴で、これが「ハイパーテキスト」の由来です。試験では、HTML が Web ページ記述用のマークアップ言語であること、後述の XML がデータ記述向けの汎用言語であるのに対し HTML は表示向けである、という対比が問われます。見た目の装飾は CSS が担う点も押さえましょう。

たとえ原稿に「ここは見出し」「ここは本文」「ここに写真」と付箋で指示を書き込み、清書係(ブラウザ)に整った紙面へ仕上げてもらうようなものです。

記憶フックHTMLといえばタグで Web ページを記述するマークアップ言語

タグ

マークアップ言語で要素の意味や範囲を示す「<...>」で囲んだ目印。

タグは、HTML や XML で文字列を「< >」で囲み、その部分が見出しなのか段落なのかといった意味や範囲を示す記号です。多くは「<p>本文</p>」のように開始タグと終了タグで内容を挟み、要素を構成します。 タグそのものは画面には表示されず、データに意味づけ(マークアップ)を与える役割を持ちます。試験では、開始タグと終了タグで内容を囲む基本構造や、入れ子(ネスト)にして階層を表せることが問われます。HTML・XML・SGML に共通する基礎機構なので、確実に理解しておきましょう。

たとえ書類にラベルシールを貼って「ここからここまでが住所欄」と範囲と意味を示すようなもの。中身の文字とは別に、役割を伝える目印です。

記憶フックタグといえば「<...>」で要素の意味と範囲を示す目印

開始タグ 〈p〉

内容 本文

終了タグ 〈/p〉

XML

独自のタグを定義してデータの構造や意味を記述できる汎用マークアップ言語。

XML(eXtensible Markup Language)は、利用者が目的に合わせてタグを自由に定義し、データの構造や意味を表せる拡張可能なマークアップ言語です。表示が主目的の HTML と違い、データそのものの記述・交換に用いられます。 「<氏名>山田</氏名>」のように意味の分かるタグで階層的にデータを表せるため、異なるシステム間のデータ交換に広く使われます。試験では、HTML がタグの種類が決まっているのに対し XML は独自タグを定義できる点、データ記述・交換用である点が頻出です。後述の JSON との対比も意識しましょう。

たとえ自分でラベルの種類を作れる仕分けボックスのようなもの。「氏名」「価格」など好きな名札を付けて中身を整理し、他の人にも意味が伝わるようにします。

記憶フックXMLといえば独自タグでデータを記述する汎用マークアップ言語

SGML

マークアップ言語を定義するための国際標準のメタ言語。HTML・XML の源流。

SGML(Standard Generalized Markup Language)は、文書をタグで構造化するマークアップ言語を作るための土台となる規格(メタ言語)です。初期の HTML はこの SGML を応用して定められ、XML は SGML を簡略化した仕様として生まれました。 つまり SGML は HTML・XML の源流にあたる歴史的な規格です。試験での出題頻度は低いものの、HTML や XML がどこから来たのかという系譜を問う問題で登場します。SGML が HTML・XML の親規格である、という関係を覚えておけば十分です。実務で SGML を直接書く場面はほとんどありません。

たとえ言語そのものを生み出す「文法を作る規則集」のようなもの。この大もとの規則集から、用途別の方言(HTML や XML)が枝分かれして生まれました。

記憶フックSGMLといえば HTML・XML の源流となるメタ言語

SGML 源流のメタ言語

HTML Web ページ用

XML 汎用データ記述用

JSON

キーと値の組でデータを表す、タグを使わない軽量なデータ記述形式。

JSON(JavaScript Object Notation)は、「"名前":"山田"」のようにキー(項目名)と値の組を「{ }」で囲んでデータを表す軽量な形式です。タグで囲む XML と違い、記述が簡潔で読み書きしやすいのが特徴です。 もとは JavaScript の記法に由来しますが、現在は言語を問わず Web の API などでのデータ交換に広く使われます。試験では、JSON がタグを用いずキーと値でデータを表す点、XML より軽量で簡潔である点という対比が問われます。マークアップ言語ファミリと対照される構造化データ形式として位置づけて覚えましょう。

たとえ「名前:山田、年齢:20」と項目名と中身を並べた名刺の箇条書きのようなもの。タグで囲む手間がなく、ひと目で対応が分かります。

記憶フックJSONといえばキーと値で表す軽量データ形式

まとめ

要点

  • HTML は Web ページの表示用、XML はデータの記述・交換用のマークアップ言語で、目的が異なる。
  • タグは「<...>」で要素の意味と範囲を示す共通機構で、HTML・XML・SGML に共通する。
  • SGML は HTML・XML の源流となるメタ言語で、初期の HTML はこれを応用し、XML は SGML を簡略化して生まれた。
  • XML は独自タグを自由に定義できる拡張性が特徴で、HTML はタグの種類があらかじめ決まっている。
  • JSON はタグを使わずキーと値でデータを表す軽量形式で、XML と対比される構造化データ形式である。

記憶フック一覧

  • HTML: HTMLといえばタグで Web ページを記述するマークアップ言語
  • タグ: タグといえば「<...>」で要素の意味と範囲を示す目印
  • XML: XMLといえば独自タグでデータを記述する汎用マークアップ言語
  • SGML: SGMLといえば HTML・XML の源流となるメタ言語
  • JSON: JSONといえばキーと値で表す軽量データ形式

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。