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データ操作の基本(挿入・更新と抽出の関係演算)

標準約 16 分データ操作

概要

本ユニットでは、リレーショナルデータベースに対する基本的なデータ操作を学びます。まず行を書き込む「挿入」「更新」を押さえ、続いて目的のデータを取り出す関係演算「選択」「射影」「結合」を理解します。特に選択・射影・結合は試験で最頻出のテーマで、データ抽出の基礎として確実に区別できることが重要です。

用語5

挿入

テーブルに新しい行(レコード)を1件追加するデータ操作。

挿入は、テーブルに新しい行を1件追加する書き込み操作です。例えば「社員」表に新しく入社した人の行を加えるのが挿入にあたります。SQLでは INSERT 文で行います。 データ操作の出発点で、まず行を挿入して初めて以降の更新や抽出が成立します。試験では、既存の行を書き換える「更新」や、行を取り出すだけの関係演算との違いが問われます。挿入は『行を新たに増やす』操作だと押さえましょう。

たとえ名簿に新しいメンバーの行を1行書き足すようなもの。すでにある行はそのままで、新しい行が下に増えていくイメージです。

記憶フック挿入といえば新しい行を1件追加する

更新

テーブルの既存の行の値を別の値に書き換えるデータ操作。

更新は、すでにテーブルにある行の値を書き換える操作です。例えば「社員」表の住所が変わった人の住所欄を新しい値に直すのが更新です。SQLでは UPDATE 文で行います。 挿入と同じ「書き込み系」の操作ですが、挿入が行を増やすのに対し、更新は行数を変えずに中身だけを変える点が違います。試験では、行を追加する挿入、行を取り出す抽出操作との区別が問われます。更新は『既存の値を書き換える』操作だと覚えましょう。

たとえ名簿で引っ越した人の住所欄だけを消しゴムで消して書き直すようなもの。行そのものは増えも減りもせず、中身だけが変わります。

記憶フック更新といえば既存の行の値を書き換える

選択

条件に合う行(レコード)だけを取り出す関係演算。

選択は、テーブルから条件に合う行だけを抜き出す関係演算です。例えば「社員」表から『部署=営業』の行だけを取り出すのが選択です。横方向(行)で絞り込むイメージです。 本トピックで最も出題が多い操作で、列を絞る「射影」とよく対比されます。試験では『行を絞る=選択』『列を絞る=射影』の違いが頻出です。SQLでは WHERE 句による絞り込みが選択に対応すると押さえておきましょう。

たとえ名簿から「営業部の人だけ」を指でなぞって行ごと抜き出すようなもの。気になる人の行だけを残し、ほかの行は除きます。

記憶フック選択といえば条件に合う行を取り出す

射影

指定した列(項目)だけを取り出す関係演算。

射影は、テーブルから必要な列だけを抜き出す関係演算です。例えば「社員」表から『氏名』と『部署』の列だけを取り出すのが射影です。縦方向(列)で絞り込むイメージです。 行を絞る「選択」と対になる概念で、試験ではこの対比が頻出です。『選択=行を絞る(横方向)』『射影=列を絞る(縦方向)』とセットで覚えると区別しやすくなります。SQLでは SELECT 句で取り出す列の指定が射影に対応します。

たとえ名簿から「氏名と部署の列だけ」を縦に切り取るようなもの。すべての人の行は残しつつ、見たい項目の列だけを抜き出します。

記憶フック射影といえば指定した列を取り出す

結合

複数のテーブルを共通の項目でつなぎ1つの表として扱う関係演算。

結合は、複数のテーブルを共通の列(キー)を手がかりにつなぎ合わせ、1つの表のように扱う関係演算です。例えば「社員」表と「部署」表を共通の『部署コード』でつなぐと、社員ごとに部署名まで並べた表が得られます。 単一の表で完結する選択・射影と違い、複数表をまたいでデータを取り出す応用操作です。試験では、選択・射影との役割の違いや、共通の項目をキーにして表をつなぐ点が問われます。結合は『複数の表をつなげる』操作だと押さえましょう。

たとえ社員名簿と部署一覧の2冊を、共通する「部署コード」を頼りに突き合わせ、1つの表にまとめるようなもの。別々の表の情報が1行につながります。

記憶フック結合といえば複数の表を共通項目でつなぐ

部署コードで突き合わせ

部署コードで突き合わせ

社員表

部署表

結合した表

まとめ

要点

  • データ操作は、行を書き込む「挿入・更新」と、データを取り出す関係演算「選択・射影・結合」に大別される。
  • 挿入は行を新たに追加し、更新は既存の行の値を書き換える(行数は変えない)操作で、ともに書き込み系である。
  • 選択は条件に合う『行』を絞り、射影は必要な『列』を絞る対の概念で、横方向(行)か縦方向(列)かが違い。
  • 結合は複数のテーブルを共通の項目(キー)でつなぎ、1つの表として扱う応用的な抽出操作である。
  • 本トピックでは選択・射影・結合の出題が多く、それぞれの違いを区別できることが重要。

記憶フック一覧

  • 挿入: 挿入といえば新しい行を1件追加する
  • 更新: 更新といえば既存の行の値を書き換える
  • 選択: 選択といえば条件に合う行を取り出す
  • 射影: 射影といえば指定した列を取り出す
  • 結合: 結合といえば複数の表を共通項目でつなぐ

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。