← 教科書一覧へセキュリティ推進の組織体制
頻出約 11 分情報セキュリティ管理
概要
このユニットでは、社内で情報セキュリティを担う組織体制を学ぶ。全社方針を決める情報セキュリティ委員会、インシデント対応の専門組織CSIRT、常時監視を担うSOCという3つの主体と、その役割分担を押さえる。CSIRTはITパスポートで頻出する重要用語である。
用語(3)
情報セキュリティ委員会
全社の情報セキュリティ方針や対策を決定する、最上位の意思決定組織。
情報セキュリティ委員会は、組織全体の情報セキュリティに関する方針(セキュリティポリシー)や重要な対策を決定する、社内の最上位組織です。経営層や各部門の責任者が参加し、全社を横断して意思決定を行います。
試験では、現場で実際に対応するCSIRTやSOCとの役割の違いが問われます。委員会は「方針を決める意思決定の場」であり、その方針の下で各実働組織が動く、という上下のつながりを押さえましょう。日々の監視や事故対応そのものを行う組織ではない点が区別のポイントです。
たとえ会社の経営会議のような存在。現場で手を動かすのではなく、「どの方向で安全対策を進めるか」という全社の方針を話し合って決め、各部署に下ろします。
記憶フック情報セキュリティ委員会といえば全社方針を決める最上位の意思決定組織
CSIRT
セキュリティ事故(インシデント)に対応する専門組織・体制。
CSIRT(シーサート)は「Computer Security Incident Response Team」の略で、コンピュータセキュリティの事故(インシデント)が起きたときに、調査・対応・復旧・再発防止を担う専門の組織や体制です。社内に常設する場合も、関係者を集めて編成する場合もあります。
試験では、CSIRTが「インシデント発生時の対応を担う実働組織」である点が頻出です。方針を決める情報セキュリティ委員会や、ふだんの監視を行うSOCとの違いを押さえましょう。SOCが異常を検知してCSIRTへ連携し、CSIRTが対応にあたる、という連携の流れもよく問われます。
たとえビルの火災発生時に駆けつける消防隊のような存在。火事(インシデント)が起きたら現場へ出動し、消火・原因調査・再発防止までを担当する専門チームです。
記憶フックCSIRTといえばインシデント対応を担う専門組織
SOC
ネットワークや機器を常時監視し、脅威を検知する組織。
SOC(ソック)は「Security Operation Center」の略で、ネットワークやサーバ、機器などを24時間体制で常時監視し、サイバー攻撃や不正アクセスの兆候をいち早く検知・分析する組織です。検知した異常はCSIRTなどへ連携します。
試験では、SOCの中心的な役割が「監視・検知」である点が問われます。事故が起きてから対応するCSIRTに対し、SOCは事故を未然に・早期に見つけるための平常時の監視を担う、という役割分担の違いを押さえましょう。両者は連携して機能します。
たとえビルの防犯カメラを集中監視する警備室のような存在。モニターを常に見張り、不審な動き(異常)を見つけたら、対応する部隊(CSIRT)へ知らせます。
記憶フックSOCといえばネットワークを常時監視し脅威を検知する組織
まとめ
要点
- 社内のセキュリティ推進体制は、方針を決める情報セキュリティ委員会を頂点に、実働組織のCSIRT・SOCで構成される。
- CSIRTはインシデント(事故)発生時の調査・対応・復旧を担う専門組織で、ITパスポートで頻出。
- SOCは平常時にネットワークや機器を常時監視し、脅威の検知・分析を担う組織。
- SOCが異常を検知してCSIRTへ連携し、CSIRTが対応する、という監視と対応の役割分担が問われる。
記憶フック一覧
- 情報セキュリティ委員会: 情報セキュリティ委員会といえば全社方針を決める最上位の意思決定組織
- CSIRT: CSIRTといえばインシデント対応を担う専門組織
- SOC: SOCといえばネットワークを常時監視し脅威を検知する組織
関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。