← 教科書一覧へ認証局と証明書の運用・失効
頻出約 13 分情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術
概要
このユニットでは、公開鍵暗号の信頼を支える「認証局(CA)」が電子証明書を発行・管理するしくみと、有効期限前に証明書を無効化する「CRL(証明書失効リスト)」による失効管理を学ぶ。CA・CRLは情報セキュリティ分野で頻出する重要用語である。
用語(4)
CA
電子証明書を発行・管理する認証局を表す英略称(Certificate Authority)。
CAは「Certificate Authority(認証局)」の略で、公開鍵が本当に本人のものであることを保証するため、電子証明書を発行・管理する信頼された第三者機関です。申請者の身元を確認したうえで、その公開鍵に対して自らの電子署名を付けた証明書を発行します。
試験では、CAが「公開鍵の持ち主を保証する役割」を担う点が問われます。暗号化や復号を行う機関ではなく、証明書の発行・更新・失効という運用を担当する点を押さえましょう。発行だけでなく、不正利用が判明した証明書を失効させる管理も重要な役割です。
たとえ役所が発行する印鑑証明のようなもの。本人確認をしたうえで「この印鑑(公開鍵)は確かにこの人のものです」と公的に保証してくれる存在がCAです。
記憶フックCAといえば電子証明書を発行・管理する信頼された認証局
認証局
電子証明書を発行・管理する信頼された第三者機関。CAの日本語表現。
認証局は、CA(Certificate Authority)を日本語で表した呼び方で、両者は同じものを指します。公開鍵基盤(PKI)の中心となり、利用者の本人確認を行ったうえで電子証明書を発行し、その内容に責任を持ちます。
試験では、認証局とCAが同一概念であること、そして「公開鍵と持ち主を結び付けて保証する」役割が問われます。証明書には認証局の電子署名が付いており、その署名を検証することで証明書が本物だと確認できます。発行後の更新や失効まで含めて運用する点も覚えておきましょう。
たとえパスポートを発行する政府機関のような存在。身元を確かめたうえで公的な証明書を出し、必要なら無効にもする、信頼の元締めの役割を担います。
記憶フック認証局といえばCAの日本語名で公開鍵の持ち主を保証する機関
CRL
有効期限前に失効した証明書の一覧。Certificate Revocation Listの略。
CRLは「Certificate Revocation List(証明書失効リスト)」の略で、有効期限が来る前に失効させられた電子証明書を一覧にしたものです。秘密鍵の漏えいや所属の変更などで証明書を無効にしたいとき、認証局(CA)がその証明書をCRLに登録します。
試験では、証明書の有効性を確認する際に、有効期限が切れていないかだけでなく、CRLに載っていないか(失効していないか)も確かめる必要がある点が問われます。CRLは認証局が発行・更新し、失効した証明書の識別番号(シリアル番号)が記載される点を押さえましょう。
たとえ停止されたクレジットカードの番号をまとめた「無効カード一覧」のようなもの。期限内でも紛失・不正があれば一覧に載せ、使えないようにします。
記憶フックCRLといえば期限前に失効した証明書の一覧
証明書失効リスト
失効した電子証明書をまとめた一覧。CRLの日本語表現。
証明書失効リストは、CRL(Certificate Revocation List)を日本語で表した呼び方で、両者は同じものを指します。何らかの理由で有効期限前に無効化された電子証明書を一覧にしたもので、認証局(CA)が発行・更新し続けます。
試験では、証明書失効リストとCRLが同一概念であること、そして証明書を検証する側がこのリストを参照して「すでに失効していないか」を確認する点が問われます。期限切れと失効は区別され、失効は期限前でも起こり得る点、リストには失効した証明書のシリアル番号が記される点を押さえましょう。
たとえ図書館の「貸出停止になった本のリスト」のようなもの。期限が残っていても、問題が見つかった本(証明書)はこのリストに載せて利用を止めます。
記憶フック証明書失効リストといえばCRLの日本語名で失効証明書の一覧
まとめ
要点
- CA(認証局)は、本人確認を行ったうえで公開鍵と持ち主を結び付ける電子証明書を発行・管理する信頼された第三者機関である。
- CAと認証局、CRLと証明書失効リストはそれぞれ同一概念の英略称と日本語表現であり、対応を押さえる。
- CRL(証明書失効リスト)は、有効期限前に無効化された証明書を認証局がまとめた一覧で、失効証明書のシリアル番号が記載される。
- 証明書の有効性確認では、有効期限の確認に加えてCRLに載っていない(失効していない)ことの確認が必要となる。
- 期限切れと失効は区別され、失効は秘密鍵漏えいなどにより有効期限前でも発生し得る。
記憶フック一覧
- CA: CAといえば電子証明書を発行・管理する信頼された認証局
- 認証局: 認証局といえばCAの日本語名で公開鍵の持ち主を保証する機関
- CRL: CRLといえば期限前に失効した証明書の一覧
- 証明書失効リスト: 証明書失効リストといえばCRLの日本語名で失効証明書の一覧
関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。