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データ形式と発生源によるデータ種類

頻出約 23 分業務分析・データ利活用

概要

本単元では、データを「保存形式」と「発生源」の二つの軸で整理します。CSV・シェープファイル・GISデータといった形式の違いと、調査・実験・ログなど発生源による種類の違いを学びます。データ利活用の出発点であり、業務分析・データ利活用の頻出テーマとして試験でも種類の区別がよく問われます。

用語8

CSV

値をカンマで区切って表形式データを保存するテキスト形式。

CSVはComma Separated Valuesの略で、1行が1レコード、項目をカンマ「,」で区切って記録する最も基本的なデータ形式です。テキストなのでメモ帳でも開け、表計算ソフトやデータベースとの受け渡しに広く使われます。 試験では「異なるソフト間でデータをやり取りする汎用形式」という点が問われます。Excel固有形式と違い特定ソフトに依存しないこと、項目区切りがタブのTSVとは区切り文字が異なることを押さえましょう。

たとえ名簿を「氏名,年齢,住所」のようにカンマで区切ってメモした紙のようなもの。誰でも読めて、どのソフトにも取り込める共通の書き方です。

記憶フックCSVといえばカンマ区切りの汎用テキストデータ

シェープファイル

点・線・面の地理形状を保存する代表的な地理データ形式。

シェープファイルは、地図上の位置や形(点・線・ポリゴン)とその属性をまとめて保存する地理空間データの代表的な形式です。GISソフトで広く読み書きされ、複数の関連ファイル群で一つの地図データを構成します。 試験では「地理情報を扱う形式」としてGISと結びつけて理解すれば十分です。CSVが一般の表データ形式であるのに対し、シェープファイルは位置情報を持つ地図データ用の形式である、という対比を押さえましょう。

たとえ地図に駅の点や道路の線、市区町村の区画を描き込み、それぞれに名前や人口のメモを添えた「電子の地図帳」のようなものです。

記憶フックシェープファイルといえば点・線・面の地理データ形式

GISデータ

地理情報システムで扱う、位置情報を持つデータの総称。

GIS(地理情報システム)は、地図上の位置と結びついたデータを管理・分析・可視化する仕組みで、そこで扱うデータをGISデータと呼びます。シェープファイルはGISデータを保存する形式の一つにあたります。 試験では、GISが「位置情報を地図に重ねて分析する」用途であること、人流・店舗配置・防災など地理に関わる業務分析で使われることを押さえます。形式(シェープファイル)とシステム(GIS)の関係を区別できると確実です。

たとえ紙の地図に人口・売上・気温などの透明シートを何枚も重ねて、地域ごとの傾向を読み取る作業をデジタル化したものがGISです。

記憶フックGISデータといえば位置情報を地図で扱う地理情報システムのデータ

地理空間データ

GIS(地理情報システム)

シェープファイル(保存形式)

位置情報の分析・可視化

調査データ

アンケートや観測など調査によって集めたデータ。

調査データは、アンケート・統計調査・現地観測など、実際に世の中を調べて集めたデータです。発生源によるデータ分類の代表例で、人の意見や実態を把握する目的で収集されます。 試験では、後述の実験データと対で覚えるのが要点です。調査データは「条件を操作せず現状をそのまま調べる」のに対し、実験データは「条件を意図的に変えて結果を測る」点が違いです。

たとえ街頭で「好きな飲み物は?」と道行く人に尋ねて集計するように、現実の状態をありのままに聞き取り・観測して集めたデータです。

記憶フック調査データといえばアンケート・観測で現状を集めたデータ

実験データ

条件を操作した実験から得られる測定データ。

実験データは、温度や材料などの条件を意図的に変えながら結果を測定して得るデータです。原因と結果の関係を確かめる目的で収集される、発生源分類の一つです。 試験では調査データとの対比が問われます。調査データが現状を「そのまま調べる」のに対し、実験データは条件を「操作して比べる」ことで因果関係を探る点が決定的な違いです。

たとえ肥料の量を変えて植物の育ち方を比べる自由研究のように、こちらが条件を変えてその効果を測って集めたデータです。

記憶フック実験データといえば条件を操作して測る因果検証のデータ

行動ログデータ

利用者の操作・行動を時系列で自動記録したデータ。

行動ログデータは、Webサイトの閲覧・クリックやアプリの操作など、利用者の行動を自動的に記録したデータです。マーケティングやサービス改善で、利用者がどう動いたかを分析するために使われます。 試験では、次の稼働ログデータとの違いが要点です。行動ログは「人の行動」の記録、稼働ログは「機器・システムの動作」の記録、と対象が異なる点を押さえましょう。

たとえお店で、お客さんがどの棚を見てどの商品を手に取ったかを防犯カメラで追った記録のように、人の動きの足あとを自動で残したデータです。

記憶フック行動ログデータといえば利用者の操作を自動記録したログ

稼働ログデータ

機器やシステムの動作状況を自動記録したデータ。

稼働ログデータは、サーバや機械などの稼働状態・処理・エラーなどをシステムが自動で記録したデータです。障害の検知や原因調査、稼働状況の監視に使われます。 試験では行動ログデータと対で覚えます。記録の対象が「人の行動」なら行動ログ、「機器・システムの動作」なら稼働ログ、という区別が問われる典型ポイントです。

たとえ工場の機械が「何時に動き、何時に止まり、どこで異常が出たか」を自分で書き留める作業日誌のようなものです。

記憶フック稼働ログデータといえば機器・システムの動作を記録したログ

チャートジャンク

情報を損なう過剰な装飾を施した不適切な可視化。

チャートジャンクとは、不要な3D効果・派手な背景・過剰な装飾などで飾り立て、かえってデータが読み取りにくくなったグラフのことです。見た目を優先して本来伝えるべき情報を損なう、可視化の悪い例です。 試験では、グラフは「正確で分かりやすく伝える」ことが目的であり、装飾過多はそれを妨げるという観点が問われます。データを誤解させない、簡潔で読みやすい可視化を心がける、という注意点として押さえましょう。

たとえプレゼン資料を装飾やイラストで盛りすぎて、肝心の数字が埋もれて読めなくなってしまった状態のグラフ版です。

記憶フックチャートジャンクといえば装飾過多で情報を損なう悪いグラフ

まとめ

要点

  • データは「保存形式」と「発生源」の二つの軸で分類できる。
  • 形式の軸: CSVは汎用の表データ、シェープファイル/GISデータは位置情報を扱う地理系データ。
  • 発生源の軸: 調査データ(現状を調べる)と実験データ(条件を操作する)は対で覚える。
  • ログ系も対で覚える: 行動ログは人の行動、稼働ログは機器・システムの動作の記録。
  • チャートジャンクは装飾過多でデータを損なう可視化の悪例。正確で簡潔な表現を心がける。

記憶フック一覧

  • CSV: CSVといえばカンマ区切りの汎用テキストデータ
  • シェープファイル: シェープファイルといえば点・線・面の地理データ形式
  • GISデータ: GISデータといえば位置情報を地図で扱う地理情報システムのデータ
  • 調査データ: 調査データといえばアンケート・観測で現状を集めたデータ
  • 実験データ: 実験データといえば条件を操作して測る因果検証のデータ
  • 行動ログデータ: 行動ログデータといえば利用者の操作を自動記録したログ
  • 稼働ログデータ: 稼働ログデータといえば機器・システムの動作を記録したログ
  • チャートジャンク: チャートジャンクといえば装飾過多で情報を損なう悪いグラフ

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。