← 教科書一覧へアイデア発想の技法
頻出約 11 分業務分析・データ利活用
概要
本ユニットでは、新しいアイデアを集団で生み出すための代表的な発想技法を学びます。自由にアイデアを出す発散技法(ブレーンストーミング・ブレーンライティング)と、出たアイデアを親和性で整理する収束技法(親和図法)を、『発散→収束』の流れとして理解します。業務分析・データ利活用の頻出分野で、各技法の特徴と違いがよく問われます。
用語(3)
ブレーンストーミング
集団で自由にアイデアを出し合い発想を広げる代表的な発散技法。
ブレーンストーミングは、複数の参加者が口頭で自由にアイデアを出し合い、発想を膨らませる代表的な発散技法です。質より量を重視し、たくさんのアイデアを生むことを目的とします。
進め方には4つの原則があります。(1)他人のアイデアを批判しない(批判厳禁)、(2)自由奔放な意見を歓迎する、(3)質より量を求める、(4)他人の案に便乗・結合してよい(結合改善)。この『批判しない』ルールが発言を促し、突飛なアイデアも引き出します。試験では、この4原則、とくに『批判厳禁』と『質より量』が頻出です。後述のブレーンライティングが記述形式なのに対し、口頭で進める点が違いです。
たとえみんなで鍋に具材をどんどん放り込むようなもの。「それは合わない」と止めず、まず思いつくものを全部入れてみる。あとで味を整える前に、とにかく量を集める段階です。
記憶フックブレーンストーミングといえば批判厳禁で質より量
ブレーンライティング
アイデアを紙に書いて回し、無言で発想を広げる発散技法。
ブレーンライティングは、ブレーンストーミングを記述形式にした発散技法です。参加者がシートにアイデアを書き、一定時間ごとに隣へ回し、前の人の案を見てさらに書き足していきます。
口頭のブレーンストーミングでは声の大きい人に意見が偏りがちですが、書いて回す方式なら全員が平等に発言でき、発言が苦手な人も参加しやすい利点があります。試験では、ブレーンストーミングとの違い、すなわち『口頭ではなく紙に書いて回す』『無言でも全員が均等に発想を出せる』点が問われます。両者とも発散技法である点は共通です。
たとえ回し書きの交換ノートのようなもの。前の人が書いた一文に自分の続きを書き足し、次へ回す。声を出さなくても、全員のアイデアが順番に積み重なっていきます。
記憶フックブレーンライティングといえば紙に書いて回す発散技法
親和図法
多くのアイデアを親和性でグループ化し整理する収束技法。
親和図法は、ブレーンストーミングなどで大量に出たアイデアや情報を、内容の近さ(親和性)に着目してグループにまとめ、全体像を整理する収束技法です。バラバラな情報を見出しの付いたグループに分け、関係を図にして問題の構造をつかみます。
発散技法がアイデアを『広げる』のに対し、親和図法は出たものを『まとめる』後工程に位置づけられる点が最大の違いです。試験では、親和図法が収束技法であること、新QC七つ道具の一つであることが問われます。下図のように、発散(ブレーンストーミング・ブレーンライティング)で出たアイデアを、親和図法で収束させる流れを押さえましょう。
たとえ机に散らばった大量の付箋を、似た内容ごとに寄せ集めて山を作り、それぞれに見出しを付ける作業。散らかった発想に『仕分け箱』を用意して整理するイメージです。
記憶フック親和図法といえば親和性でグループ化する収束技法
まとめ
要点
- ブレーンストーミングは集団で自由にアイデアを出す発散技法で、4原則『批判厳禁・自由奔放・質より量・結合改善』が頻出。
- ブレーンライティングはブレーンストーミングの記述版で、紙に書いて回すため全員が均等に発想を出せる。
- 親和図法は出たアイデアを親和性でグループ化して整理する収束技法で、新QC七つ道具の一つ。
- 発想技法は『発散(アイデアを広げる)→収束(親和図法でまとめる)』の流れとして捉える。
記憶フック一覧
- ブレーンストーミング: ブレーンストーミングといえば批判厳禁で質より量
- ブレーンライティング: ブレーンライティングといえば紙に書いて回す発散技法
- 親和図法: 親和図法といえば親和性でグループ化する収束技法
関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。