用語(6)
グルーピング
似た性質のデータ同士をまとめ、いくつかの集団に分類する処理。
グルーピングは、たくさんのデータを「似たもの同士」でまとめ、扱いやすい集団(グループ)に分ける処理です。顧客を購買傾向ごと、商品を売れ方ごとにまとめるなど、ばらばらのデータに見通しを与えます。
データ活用の最初の整理ステップにあたり、グループに分けることで各集団の特徴をつかみ、次のパターン発見や施策につなげられます。試験では、規則性そのものを見つける「パターン発見」との違いを意識しておくとよく、グルーピングは『分類してまとめる』段階だと押さえましょう。
たとえ洗濯物を色物・白物・タオルといった山に分けるようなもの。一つひとつ別々に見るより、似たもの同士にまとめると一気に扱いやすくなります。
記憶フックグルーピングといえば似たもの同士をまとめて分類
パターン発見
データの中から繰り返し現れる規則性や傾向を見いだす処理。
パターン発見は、データの中に潜む「規則性」や「よくある組み合わせ」を見つけ出す処理です。例えば「ビールを買う人はおむつも一緒に買う」といった併売の傾向を見つけるのが代表例で、販売戦略やレコメンドに活用されます。
グルーピングが似たデータをまとめる整理であるのに対し、パターン発見は『隠れた関係や傾向を読み解く』点が違いです。試験では、データマイニングなどデータから知見を引き出す処理の一例として位置づけを問われます。見つけた規則を次の最適化や施策に生かすことがねらいです。
たとえレシートの山を眺めるうち「雨の日は傘と一緒に温かい飲み物が売れる」と気づくようなもの。バラバラの記録から繰り返す傾向を読み取ります。
記憶フックパターン発見といえばデータから規則性・傾向を見つける
最適化
制約条件のもとで目的(費用最小・利益最大等)が最良となる解を求めること。
最適化は、決められた条件(制約)を満たしながら、目的とする値が一番よくなる解を選び出すことです。「予算内でコストを最小にする」「在庫を切らさず保管費を抑える」など、限られた資源の中で最良の選択を導きます。
グルーピングやパターン発見で得た知見を、実際の意思決定へ落とし込む処理にあたり、在庫管理・発注方式・与信管理など多くの業務応用の理論的な支えになります。試験では頻出語で、『制約の中で最良解を求める』という考え方と、コスト最小化・利益最大化といった目的の例を結びつけて理解しておくことが大切です。
たとえ限られた小遣いで、満足度が一番高くなるようお菓子の買い方を選ぶようなもの。使える条件の中で「いちばん得な組み合わせ」を探します。
記憶フック最適化といえば制約の中で最良解を求める
在庫管理
適正な在庫量を保ち、欠品や過剰在庫を防ぐための管理業務。
在庫管理は、商品や部品の在庫を「多すぎず少なすぎず」適正な量に保つ業務です。在庫が多すぎると保管費や資金が無駄になり、少なすぎると欠品(品切れ)で販売機会を失うため、両者のバランスを取ることが目的です。
最適化の代表的な業務応用であり、後で学ぶ発注方式の土台にもなります。試験では、在庫を最適に保つ考え方や、ABC分析(重要度で在庫を区分し重点管理する手法)と結びつけて問われることがあります。『欠品と過剰の両方を避ける』のが狙いだと押さえましょう。
たとえ冷蔵庫の食材を切らさず、かといって腐らせて捨てない量に保つようなもの。足りなくても余りすぎても困るので、ちょうどよい量を狙います。
記憶フック在庫管理といえば欠品も過剰も防ぐ適正在庫
発注方式
いつ・どれだけ発注するかを決める在庫補充のルール。
発注方式は、在庫を補充する際に「いつ」「どれだけ」注文するかを定めたルールです。代表的に、在庫が一定量(発注点)まで減ったら決まった量を注文する『定量発注方式』と、決まった時期ごとにそのつど必要量を注文する『定期発注方式』の2つがあります。
在庫管理を具体的に実現する仕組みで、試験では2方式の違いがよく問われます。定量発注は「量は一定・時期は不定」、定期発注は「時期は一定・量は不定」と整理でき、発注点や安全在庫といった用語とあわせて、どちらの方式の特徴かを区別できることがポイントです。
たとえトイレットペーパーを「残り1個になったら買う」のが定量発注、「毎週日曜にまとめ買い」が定期発注。きっかけが残量か日付かで方式が分かれます。
記憶フック発注方式といえば定量発注と定期発注の使い分け
与信管理
取引先の支払能力(信用)を評価・管理し、貸倒れを防ぐ業務。
与信管理は、掛け取引(後払い)の相手にどこまで信用してよいかを評価し、管理する業務です。取引先ごとに与信限度額(信用して取引できる上限)を設け、支払い状況を見ながら未回収や貸倒れ(代金が回収できなくなること)を防ぎます。
在庫・発注と並ぶ代表的な業務応用で、データに基づき取引先の信用を判断する点でデータ利活用とつながります。試験では出題は多くありませんが、『取引先の信用を管理して貸倒れリスクを抑える業務』という意味と、与信限度額の考え方を押さえておけば十分です。
たとえ友人にお金を貸すとき、相手の返済ぐあいを見て「この人にはここまでなら貸せる」と上限を決めるようなもの。信用に応じて取引の枠を管理します。
記憶フック与信管理といえば取引先の信用を管理して貸倒れ防止