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損益計算の基礎

頻出約 13 分会計・財務

概要

本ユニットでは、会計・財務の出発点である「利益とは何か」を学びます。売上から原価などの費用を段階的に差し引いて、粗利益・営業利益といった利益を求める損益計算の基本を扱います。会計・財務は頻出分野で、利益段階の意味と計算の流れは後続の損益分岐点分析や収益性指標の土台になります。

用語4

利益

売上などの収益から、原価や費用を差し引いて残る企業の儲け。

利益とは、企業が商品やサービスを売って得た収益から、かかった費用を差し引いて手元に残る金額のことです。「収益−費用=利益」が基本式で、利益がプラスなら黒字、マイナスなら赤字(損失)です。 会計・財務を学ぶうえで最も中核となる概念で、まず「利益=儲け」という定義を押さえることが出発点になります。試験では、売上(収益)そのものと利益を混同しないことが重要です。売上が大きくても費用が多ければ利益は小さく、利益は差し引いた後に残る金額である点を区別できるようにしておきましょう。

たとえフリーマーケットで1,000円で売った品物の仕入れに600円かかったなら、手元に残る400円が利益。売れた金額そのものではなく、差し引いた残りが利益です。

記憶フック利益といえば収益から費用を引いて残る儲け

原価

商品やサービスを提供するためにかかった仕入れ・製造などの費用。

原価とは、売る商品を仕入れたり製造したりするためにかかった費用のことです。仕入れた商品の代金や、製品をつくるための材料費・人件費などが含まれ、売上に直接ひもづく費用を指します。 利益は「売上−原価(などの費用)」で求めるため、原価は利益を理解するうえで欠かせない対概念です。試験では、売上に対して原価の割合が高いほど利益が小さくなる関係を押さえることが大切です。なお原価は、後の単元で学ぶ変動費・固定費といった費用分類の上位にあたる、費用全般の基礎となる考え方です。

たとえケーキ屋がケーキを売るとき、小麦粉・卵・砂糖などの材料代がケーキの原価。お客に売る値段ではなく、つくる・仕入れるためにかかった金額のことです。

記憶フック原価といえば仕入れや製造にかかった費用

粗利益

売上高から売上原価を差し引いた、最初の段階の利益。売上総利益。

粗利益(あらりえき)は、売上高から売上原価を差し引いて求める利益で、正式には売上総利益と呼びます。「売上高−売上原価=粗利益(売上総利益)」で計算し、損益計算における最初の利益段階です。 商品そのものでどれだけ稼げたかを示す利益で、ここから販売費や管理費を引くと次の段階の営業利益になります。試験では、損益計算が「売上→粗利益(売上総利益)→営業利益」という段階を踏んで計算される流れと、粗利益が売上原価だけを引いた最初の利益である点が問われます。販管費を引く前の利益という位置づけを押さえましょう。

たとえ1,000円で仕入れた服を1,500円で売れば、差額の500円が粗利益。まだ店の家賃や人件費は引いておらず、商品の売買だけで生まれた利益にあたります。

記憶フック粗利益といえば売上から売上原価を引いた最初の利益(売上総利益)

売上高

売上原価を引く

粗利益(売上総利益)

販管費を引く

営業利益

営業利益

粗利益から販売費及び一般管理費を差し引いた、本業の儲け。

営業利益は、粗利益(売上総利益)から販売費及び一般管理費(販管費)を差し引いて求める利益です。「粗利益−販管費=営業利益」で計算し、会社が本業の活動でどれだけ儲けたかを示します。 販管費には、広告宣伝費・人件費・店舗の家賃など、商品の販売や会社の運営にかかる費用が含まれます。試験では、粗利益の次の段階の利益であること、そして本業の収益力を表す利益である点が問われます。本業以外の利息などを含む利益とは区別される、という位置づけも意識しておきましょう。

たとえ服の売買で得た粗利益500円から、店の家賃や店員の給料など本業の運営費を引いて残るのが営業利益。本業そのもので実際にいくら儲かったかを表します。

記憶フック営業利益といえば粗利益から販管費を引いた本業の儲け

まとめ

要点

  • 利益は「収益(売上)−費用=利益」で求める企業の儲けで、売上そのものとは区別する。
  • 原価は商品の仕入れ・製造にかかった費用で、利益を求める際に差し引く基礎となる費用。
  • 損益計算は「売上高→粗利益(売上総利益)→営業利益」と段階を踏んで利益を計算する。
  • 粗利益(売上総利益)は売上高から売上原価を引いた最初の利益、営業利益はそこから販管費を引いた本業の儲け。

記憶フック一覧

  • 利益: 利益といえば収益から費用を引いて残る儲け
  • 原価: 原価といえば仕入れや製造にかかった費用
  • 粗利益: 粗利益といえば売上から売上原価を引いた最初の利益(売上総利益)
  • 営業利益: 営業利益といえば粗利益から販管費を引いた本業の儲け

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。