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ソフトウェアの提供形態と利用形態

頻出約 16 分知的財産権

概要

本ユニットでは、ソフトウェアがどのような形態で提供され、利用者にどこまで自由が認められるかを学ぶ。オープンソース・フリー・パブリックドメインは付与される権利の幅が異なり、アクティベーションやサブスクリプションは利用の制御・課金方式を表す。試験では各語の権利範囲や課金形態の違いがよく問われる頻出分野である。

用語5

オープンソースソフトウェア

ソースコードが公開され、改変・再配布が認められたソフトウェア。

オープンソースソフトウェア(OSS)は、プログラムの設計図にあたるソースコードを誰でも入手・閲覧でき、ライセンス条件の範囲で自由に改変・再配布できる点が最大の特徴です。Linux などが代表例です。 試験で重要なのは「無償であること」と「オープンソースであること」は別概念だという点です。OSS は有償で販売することも認められており、無償提供が必須条件ではありません。あくまで「ソースコードが公開され改変・再配布が自由」が定義の核です。 また利用にはライセンス(GPL など)の遵守が必要で、著作権が放棄されているわけではない点も、後述のパブリックドメインとの違いとして問われます。

たとえ料理のレシピを公開し「自由に作り変えて配ってよい」とした料理のようなもの。材料費(有償)を取ることもでき、無料とは限りません。

記憶フックオープンソースソフトウェアといえばソースコード公開で改変・再配布自由(無償とは限らない)

フリーソフトウェア

無償で利用できるが、著作権は作者が保持しているソフトウェア。

フリーソフトウェアは、料金を支払わずに利用できるソフトウェアを指します。一般的な日本語の用法では「無償で使える」点に重点が置かれます。 試験で問われるのは、無償であっても著作権は作者に残るという点です。そのため、作者の許諾なく勝手に改変・再配布したり、自分の作品として公開したりすることはできません。 オープンソースソフトウェアが「ソースコード公開・改変自由」を軸とするのに対し、フリーソフトウェアは「無償利用」を軸とする点が対比のポイントです。両者は重なる場合もありますが、定義の力点が異なります。

たとえ無料配布のチラシのようなもの。タダで受け取って読めますが、勝手に書き換えて自分の名前で配ることはできません。

記憶フックフリーソフトウェアといえば無償で使えるが著作権は作者が保持

パブリックドメインソフトウェア

著作権が放棄・消滅し、誰でも完全に自由に使えるソフトウェア。

パブリックドメインソフトウェア(PDS)は、作者が著作権を放棄したか、保護期間が満了して著作権が消滅したソフトウェアです。著作権が存在しないため、利用・改変・再配布のいずれも自由で、許諾も対価も不要です。 試験では、フリーソフトウェア(著作権は残る)との違いがよく問われます。フリーは「無償だが著作権あり」、PDS は「著作権そのものがない」という点で、自由度は PDS が最も高くなります。 オープンソース→フリー→パブリックドメインの順に、利用者に認められる権利・自由度が広がっていく流れで整理すると覚えやすいです。

たとえ持ち主のいなくなった公園のようなもの。誰の所有でもないので、誰でも自由に使え、改造しても文句を言う人がいません。

記憶フックパブリックドメインソフトウェアといえば著作権なしで完全に自由

オープンソース 改変・再配布自由

フリーソフト 無償・著作権あり

パブリックドメイン 著作権なし・完全自由

アクティベーション

ライセンス認証により、ソフトウェアの正規利用を有効化する仕組み。

アクティベーションは、購入したソフトウェアが正規のライセンスに基づくものかを確認し、利用を有効化(認証)する手続きです。プロダクトキーの入力やインターネット経由の認証で行われます。 この仕組みの目的は、不正コピーや一つのライセンスを多数の端末で使い回す違法利用を防ぐことです。認証が完了しないと機能制限がかかったり利用できなかったりします。 試験では、アクティベーションが「ライセンスの正当性を確認し不正利用を防ぐ仕組み」であること、提供形態(OSS など)とは別の「利用制御」の概念であることを区別して押さえます。

たとえコンサートのチケットの半券もぎりのようなもの。正規のチケットだと確認して初めて中に入れる(使える)ようになります。

記憶フックアクティベーションといえばライセンス認証で正規利用を有効化

サブスクリプション

一定期間の利用権を継続課金で提供する、ソフトウェアの提供・課金方式。

サブスクリプションは、ソフトウェアを買い切るのではなく、月額・年額など一定期間ごとに料金を支払って利用権を得る方式です。契約期間中だけ利用でき、解約すると使えなくなります。 従来の「買い切り(一度購入すれば永続的に使える)」と対比されるのが試験のポイントです。サブスクリプションは初期費用を抑えやすく、最新版を利用しやすく、提供側は継続収入を得られるなどの特徴があります(これらは定義要件ではなく一般的な利点です)。 クラウドサービスの普及とともに一般的になった現代的な課金方式で、フリーやパブリックドメインのような「権利の付与範囲」ではなく「課金・提供の方式」を表す概念である点に注意します。

たとえ動画配信サービスの月額会員のようなもの。買って所有するのではなく、払い続けている間だけ見放題で使えます。

記憶フックサブスクリプションといえば期間契約で継続課金(買い切りの対)

まとめ

要点

  • ソフトウェアの提供形態は、付与される権利・自由度の広い順にオープンソース→フリー→パブリックドメインと整理できる。
  • OSS は『ソースコード公開・改変再配布自由』が核で、無償とは限らない。フリーは『無償だが著作権は作者保持』。
  • パブリックドメインは著作権が放棄・消滅しており、利用・改変・再配布すべてが完全に自由。
  • アクティベーションは正規利用を有効化し不正利用を防ぐ『利用制御』の仕組み。
  • サブスクリプションは期間契約で利用権を継続課金する現代的な提供・課金方式で、買い切りと対比される。

記憶フック一覧

  • オープンソースソフトウェア: オープンソースソフトウェアといえばソースコード公開で改変・再配布自由(無償とは限らない)
  • フリーソフトウェア: フリーソフトウェアといえば無償で使えるが著作権は作者が保持
  • パブリックドメインソフトウェア: パブリックドメインソフトウェアといえば著作権なしで完全に自由
  • アクティベーション: アクティベーションといえばライセンス認証で正規利用を有効化
  • サブスクリプション: サブスクリプションといえば期間契約で継続課金(買い切りの対)

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。