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品質・プロセス改善のマネジメント技法(TQC・TQM・シックスシグマ・TOC)

標準約 13 分経営管理システム

概要

本ユニットでは、品質やプロセスを継続的に改善する経営手法であるTQC・TQM・シックスシグマ・TOCを学びます。全社的な品質管理の考え方から、統計的手法やボトルネック改善といった具体的な技法までを押さえます。経営管理システムの頻出分野で、各手法の目的とアプローチの違いを区別できることが試験で重要です。

用語4

TQC

全社的に品質改善へ取り組む総合的品質管理(Total Quality Control)。

TQCは「Total Quality Control(総合的品質管理)」の略で、製造現場だけでなく企業の全部門・全従業員が一体となって品質の改善に取り組む活動です。日本では品質管理サークル(QCサークル)による現場改善活動として広く普及しました。 検査で不良品を取り除くだけの従来の品質管理に対し、TQCは仕事の進め方そのものを継続的に良くしていく点が特徴です。試験では、後で経営全体へ発展させたTQMの基礎となった考え方であること、全社的・全員参加の品質管理である点を押さえておきましょう。

たとえ工場の一部署だけでなく、企画から販売まで店の全員が「もっと良い品を」と知恵を出し合う改善の輪のようなもの。一部の検査係に任せきりにしません。

記憶フックTQCといえば全社的・全員参加の総合的品質管理

TQM

TQCを経営全体へ発展させた総合的品質経営(Total Quality Management)。

TQMは「Total Quality Management(総合的品質経営)」の略で、TQCの考え方を製品の品質だけでなく、経営そのものの質や顧客満足の向上にまで広げた経営手法です。品質を企業経営の中心に据え、顧客視点で組織全体を継続的に改善します。 試験では、TQCが現場中心の品質「管理(Control)」であるのに対し、TQMはそれを経営「管理(Management)」のレベルへ発展させた点が問われます。両者は対立概念ではなく、TQCを土台にTQMへ進化したという関係を理解しておきましょう。

たとえ現場改善で培った「良い物づくり」の姿勢を、仕入れ・接客・経営判断まで会社全体の経営方針へ格上げするようなもの。品質を経営の軸に据えます。

記憶フックTQMといえばTQCを経営全体へ広げた総合的品質経営

シックスシグマ

統計的手法でばらつきを抑え品質を高める改善技法。

シックスシグマは、業務のばらつき(ムラ)を統計的に分析して減らし、不良や欠陥を極限まで小さくすることを目指す品質改善手法です。米国のモトローラ社が開発し、ゼネラル・エレクトリック(GE)社などが採用して広まりました。 「シグマ(σ)」は統計でばらつきの大きさを表す記号で、6σの水準とは欠陥がごくわずかしか起きない非常に高い品質を意味します。試験では、TQC/TQMが全社的な品質管理の枠組みであるのに対し、シックスシグマはデータに基づく統計的・定量的な改善手法である点が対比で問われます。

たとえ射的で毎回ほぼ同じ的に当てられるよう、ブレの原因をデータで突き止めて狙いを安定させるようなもの。勘ではなく数値で品質のムラを潰します。

記憶フックシックスシグマといえば統計でばらつきを抑える品質改善

TOC

ボトルネックに着目し全体最適を図る制約条件の理論(Theory of Constraints)。

TOCは「Theory of Constraints(制約条件の理論)」の略で、業務全体の流れの中で最も能力の低い工程(ボトルネック=制約)に着目し、そこを集中的に改善することで全体の生産性を高める考え方です。ゴールドラットが著書『ザ・ゴール』で示しました。 全体の処理能力は最も弱い工程で決まるため、強い工程だけを個別に改善しても効果が出ません。試験では、部分最適ではなく全体最適を重視する点、ボトルネック(制約)を見つけて改善の対象にする点が問われます。

たとえ鎖全体の強さは一番弱い輪で決まるのと同じで、流れの中で最も詰まる工程を直さないと、ほかをいくら速くしても全体は速くなりません。

記憶フックTOCといえばボトルネックを改善し全体最適

改善

工程1

工程2 ボトルネック

工程3

制約を解消し全体最適

まとめ

要点

  • TQCは全社・全員参加の総合的品質管理で、TQMの基礎となった考え方。
  • TQMはTQCを経営全体・顧客満足の向上へと発展させた総合的品質経営で、品質を経営の軸に据える。
  • シックスシグマは統計的手法でばらつきを抑え、不良を極限まで減らす定量的な品質改善技法。
  • TOC(制約条件の理論)はボトルネックに着目し、部分最適ではなく全体最適を目指す。
  • いずれも品質・プロセスを継続的に改善する経営手法で、目的・アプローチの違いを区別することが重要。

記憶フック一覧

  • TQC: TQCといえば全社的・全員参加の総合的品質管理
  • TQM: TQMといえばTQCを経営全体へ広げた総合的品質経営
  • シックスシグマ: シックスシグマといえば統計でばらつきを抑える品質改善
  • TOC: TOCといえばボトルネックを改善し全体最適

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。