用語(6) EC インターネットなどネットワーク上で商品やサービスを売買する電子商取引のこと。
EC(Electronic Commerce、電子商取引)は、インターネットを通じて商品やサービスを売買する取引の総称です。オンラインショップやネット通販が代表例で、時間や場所に縛られず取引できるのが特徴です。
取引の当事者によって分類があり、企業間取引は BtoB(B2B)、企業対消費者は BtoC(B2C)、消費者間取引(フリマアプリ・ネットオークションなど)は CtoC(C2C)と呼びます。試験では、この BtoB・BtoC・CtoC の区別と、それぞれの具体例を結び付けられるかが頻出ポイントです。本 topic の中心概念なので、まず正確に押さえましょう。
たとえ 実店舗のレジでの売買を、そのままネット上に持ち込んだものが EC です。取引の当事者が会社どうしなら BtoB、会社と個人(消費者)なら BtoC、個人どうしなら CtoC と呼び分けます。
記憶フック EC といえばネット上で商品を売買する電子商取引
無店舗販売 実店舗を持たずに商品を販売する販売形態の総称。EC もこれに含まれる。
無店舗販売は、実際の店舗を構えずに商品を売る販売形態の総称です。ネット通販(EC)のほか、カタログ通販・テレビショッピング・訪問販売などが含まれます。EC は、この無店舗販売という大きなカテゴリの中の一形態という位置づけです。
実店舗を持たないため、出店コストや在庫を置く売場が不要で、商圏を地理的に限定されない利点があります。試験では『EC は無店舗販売の一種』という上位・下位の関係や、無店舗販売の具体例を押さえておくとよいでしょう。
たとえ 「店を持たない商売」という大きな箱があり、その中にネット通販・カタログ通販・テレビ通販などが入っているイメージです。EC はその箱の中の一つです。
記憶フック 無店舗販売といえば実店舗を持たない販売形態の総称
ロングテール 売れ筋以外の多品種少量商品の売上合計が大きな割合を占める現象・戦略。
ロングテールは、あまり売れない多品種の商品(ニッチ商品)を幅広く取りそろえ、その少量ずつの売上を合計すると、売れ筋商品(ヒット商品)の売上に匹敵するほど大きくなるという考え方です。販売数量を多い順に並べたグラフの、長く伸びる「尾(テール)」の部分に由来します。
実店舗は売場面積に限りがあるため売れ筋しか置けませんが、EC は在庫や棚のコストが小さく、膨大な品ぞろえができるため、この戦略が成立します。試験では『EC ならではの戦略』『売れ筋偏重(パレートの法則)の対比』として問われます。少数の売れ筋に頼らず、ニッチの集積で稼ぐ点が要点です。
たとえ 町の小さな本屋は人気書だけ置きますが、ネット書店は「年に数冊しか売れない本」も大量に並べられます。その地味な本の売上をかき集めると、ベストセラーに匹敵します。
記憶フック ロングテールといえば多品種少量(ニッチ)の集積で稼ぐ EC 戦略
フリーミアム 基本機能を無料で提供し、追加機能や上位版を有料化して収益を得るモデル。
フリーミアムは「Free(無料)」と「Premium(割増・有料)」を組み合わせた造語で、基本的なサービスを無料で広く提供し、より高度な機能や上位プランを有料にして収益を上げるビジネスモデルです。スマホアプリや動画・音楽配信、クラウドサービスなどで多く使われます。
まず無料で多くの利用者を集め、その一部を有料利用者へ転換させるのが狙いです。試験では『基本無料・追加有料』という収益化の仕組みや、無料サービスがどう利益につながるかを問われます。完全無料や買い切りとは異なり、無料と有料を組み合わせる点が特徴です。
たとえ スマホゲームが基本プレイは無料でも、便利なアイテムや広告非表示は有料、というやり方がフリーミアムです。入口は無料で人を集め、一部が課金します。
記憶フック フリーミアムといえば基本無料・追加機能で課金する収益モデル
O2O オンラインの情報や施策で消費者を実店舗(オフライン)へ誘導する手法。
O2O は Online to Offline の略で、ネット上(オンライン)の情報発信や販促を使って、消費者を実店舗(オフライン)での購買へ結び付ける手法です。スマホアプリで配信したクーポンを店頭で使ってもらう、ネットで予約して店で受け取る、といった例が代表的です。
オンラインとオフラインを別々に置くのではなく、両者をつなげて送客するのが特徴です。試験では『ネットから実店舗へ誘導する仕組み』という方向性と、後述の OMO との違い(O2O は両者を区別したうえで橋渡しする)を押さえることが重要です。
たとえ ネット広告やアプリのクーポンを見て「じゃあ近くの店に行こう」となるのが O2O です。ネットを、お店への呼び込みの入口として使います。
記憶フック O2O といえばオンラインから実店舗(オフライン)へ送客する手法
OMO オンラインとオフラインを区別せず一体化して顧客体験を最適化する考え方。
OMO は Online Merges with Offline の略で、オンラインとオフラインを別物として扱うのではなく、両者の境界をなくして一体化し、顧客体験全体を最適化しようとする考え方です。店舗とアプリで在庫・購買履歴・会員情報を共有し、どちらで買っても同じ体験になるようにします。
単にネットから店へ誘導する O2O を一歩進め、オンラインとオフラインの『融合』を目指す点が特徴です。試験では、O2O(両者を区別し橋渡し)→ OMO(両者を融合)という発展の流れと、その違いを区別できることが問われます。
たとえ ネットでも店でも、同じ会員証・同じ在庫・同じ価格で、どちらで買ったかを意識せず使える状態が OMO です。ネットと店の壁を取り払った形です。
記憶フック OMO といえばオンラインとオフラインを融合させる考え方