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自動車・モビリティのIoT

低頻約 18 分IoTシステム・組込みシステム

概要

本ユニットでは、自動車・移動(モビリティ)分野でのIoT応用を学ぶ。ネットに常時つながるコネクテッドカーから自動運転とそのレベル分類へと技術を深め、それらを束ねる業界トレンドCASE、移動をサービス化するMaaS、EVを支えるワイヤレス給電までを扱う。ITパスポートでは各用語の意味と関係がよく問われる。

用語6

コネクテッドカー

通信機能で常時インターネットに接続された自動車のこと。

コネクテッドカーとは、車載の通信機能を使って常時インターネットや外部システムにつながる自動車です。走行データや位置情報をクラウドへ送り、ソフトウェアの遠隔更新、渋滞・事故情報の取得、緊急通報などのサービスを受けられます。 試験では、コネクテッドカーが『ネットにつながった車』であり、自動運転やCASEの前提となる基礎概念である点が問われます。車そのものがIoTデバイスの一種となり、収集したデータが新サービスの土台になる、という発想を押さえましょう。

たとえガラケーがスマホになったように、車が単体の機械から『ネットにつながる端末』へ進化したイメージ。常に外とつながり情報をやり取りする。

記憶フックコネクテッドカーといえば常時ネット接続された自動車

自動運転

センサーやAIで人に代わり車を自動で走行させる技術。

自動運転とは、カメラ・レーダーなどのセンサーで周囲を認識し、AIが状況を判断して、アクセル・ブレーキ・ハンドル操作を人に代わって自動で行う技術です。コネクテッドカーが集める情報や地図データを活用して安全な走行を目指します。 試験では、自動運転が『運転操作の自動化』であることと、その自動化の度合いを段階で示す自動運転レベルとの関係が問われます。完全自動と部分的な運転支援は別物であり、現在は段階的に高度化が進んでいる点を理解しておきましょう。

たとえロボット掃除機が自分で部屋を見て進路を決め障害物を避けるように、車がセンサーとAIで周囲を判断して自分で走る仕組み。

記憶フック自動運転といえばセンサーとAIで運転操作を自動化

自動運転レベル

自動運転の度合いを0〜5の6段階で分類した指標。

自動運転レベルは、運転をどこまで自動化しているかを段階で示す分類で、一般にレベル0(自動化なし)からレベル5(完全自動運転)までの6段階で表します。レベルが上がるほど人の関与が減り、システムが運転を担う範囲が広がります。 試験では、レベルが上がるほど自動化が進むという基本構造が問われます。低いレベルは運転支援が中心で人が常に監視し、高いレベルでは特定条件下や全条件でシステムが運転を担う、という大まかな違いを段階順に押さえておきましょう。

たとえ新人からベテランへの運転の任せ方に似ている。最初は人がほぼ全部やり、段階的にシステムに任せ、最後は全部任せられるようになる。

記憶フック自動運転レベルといえば0〜5の6段階で自動化の度合いを分類

レベル0 自動化なし

レベル1-2 運転支援

レベル3-4 条件付き自動

レベル5 完全自動運転

CASE

自動車業界の4トレンドの頭文字をまとめた言葉。

CASEは、自動車業界の今後を方向づける4つのトレンドの頭文字を並べた言葉で、Connected(コネクテッド=つながる車)、Autonomous(自動運転)、Shared & Services(共有・サービス化)、Electric(電動化)を指します。これらが組み合わさって移動の在り方が大きく変わるとされます。 試験では、CASEが何の頭字語かが問われやすいので、4つの要素を覚えましょう。コネクテッドカーや自動運転といった個別技術を学んだ後の、それらを束ねる統合概念として位置づけると理解しやすいです。

たとえ自動車業界の『今後はこの4方向で進む』という標語。つながる・自動・共有・電動の4つを一語にまとめた合言葉のようなもの。

記憶フックCASEといえばConnected・Autonomous・Shared・Electricの4トレンド

CASE

Connected つながる

Autonomous 自動運転

Shared 共有・サービス

Electric 電動化

MaaS

複数の交通手段を統合し移動をサービスとして提供する概念。

MaaS(Mobility as a Service)は、電車・バス・タクシー・シェア自転車などさまざまな交通手段を一つのサービスとして統合し、検索・予約・決済をまとめて行えるようにする考え方です。利用者は移動そのものをサービスとして使えます。 試験では、MaaSが『移動のサービス化』であり、複数の交通手段を統合して一括で利用できる点が問われます。CASEのS(Shared & Services)を発展させた応用概念であり、車を『所有』から『必要なときに使うサービス』へ変える発想として押さえましょう。

たとえ音楽を一曲ずつ買わず定額サービスで聴き放題にするように、移動も手段ごとに別々に手配せず、一つのアプリでまとめて使えるようにする発想。

記憶フックMaaSといえば複数の交通手段を統合した移動のサービス化

ワイヤレス給電

ケーブルを使わず電磁界などで非接触で電力を送る技術。

ワイヤレス給電(無線給電)は、コードでつながずに電磁誘導や磁界共鳴などを利用して非接触で電力を送る技術です。スマートフォンの置くだけ充電が身近な例で、電気自動車(EV)でも駐車するだけで充電できる方式が研究・実用化されています。 試験では、ワイヤレス給電が『ケーブルを使わない非接触の電力供給』である点が問われます。CASEのE(電動化)やEVモビリティを支える周辺技術として、充電の手間を減らす役割を担うことを押さえておきましょう。

たとえスマホを充電パッドに『置くだけ』で充電できるように、車もケーブルを挿さず止めるだけで充電できる仕組みを目指す技術。

記憶フックワイヤレス給電といえばケーブル不要の非接触で電力を送る

まとめ

要点

  • 本ユニットは自動車・モビリティ分野のIoT応用を扱い、コネクテッドカーから自動運転・CASE・MaaS・ワイヤレス給電へと展開する。
  • コネクテッドカーは常時ネット接続された車で、自動運転やCASEの前提となる基礎概念である。
  • 自動運転は運転操作の自動化技術で、その度合いは自動運転レベル(0〜5の6段階)で分類される。
  • CASEはConnected・Autonomous・Shared・Electricの4トレンドを束ねた言葉で、個別技術を統合する概念である。
  • MaaSは複数交通手段を統合した移動のサービス化、ワイヤレス給電はEVを支える非接触の電力供給技術である。

記憶フック一覧

  • コネクテッドカー: コネクテッドカーといえば常時ネット接続された自動車
  • 自動運転: 自動運転といえばセンサーとAIで運転操作を自動化
  • 自動運転レベル: 自動運転レベルといえば0〜5の6段階で自動化の度合いを分類
  • CASE: CASEといえばConnected・Autonomous・Shared・Electricの4トレンド
  • MaaS: MaaSといえば複数の交通手段を統合した移動のサービス化
  • ワイヤレス給電: ワイヤレス給電といえばケーブル不要の非接触で電力を送る

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。