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UX手法・認知と視覚表現

低頻約 18 分情報デザイン

概要

本ユニットでは、人間の認知とユーザー体験を扱う情報デザインの応用概念を学びます。操作を示唆するシグニファイア、設計手法の構造化シナリオ法、体験全体を設計するUXデザイン、誰もが使えるアクセシビリティ、視覚表現のピクトグラム・インフォグラフィックを押さえます。アクセシビリティが頻出です。

用語6

シグニファイア

操作の手がかりを利用者に示し、何ができるかを伝える視覚的合図。

シグニファイアは、利用者に「ここを押せる」「ここをつまんで動かせる」といった操作の可能性を伝える手がかりのことです。ボタンの立体的な見た目、ドアの「押す」表示、リンクの下線などが当てはまります。 似た言葉に「アフォーダンス(モノが備える本来の利用可能性)」がありますが、シグニファイアはそれを利用者に気づかせるための合図である点が異なります。試験では、利用者が迷わず正しく操作できるよう導く設計上の概念として、その意味を問われます。

たとえドアの取っ手の形が「引く」、平らな板が「押す」と教えてくれるようなもの。見ただけで操作の仕方が伝わる目印です。

記憶フックシグニファイアといえば操作の手がかりを示す視覚的合図

構造化シナリオ法

利用者の体験を価値・行動・操作の段階に分けて設計するUX手法。

構造化シナリオ法は、ユーザーがどんな価値を求め、どう行動し、どう操作するかを段階的なシナリオ(物語)として描き、設計に活かす手法です。一般に「バリューシナリオ(提供する価値)→アクティビティシナリオ(利用者の行動)→インタラクションシナリオ(具体的な操作)」の順で、抽象から具体へ詳しくしていきます。 利用者の文脈に沿って体験を組み立てるため、UXデザインを実現する代表的な手法の一つです。試験では、利用者視点でシナリオを段階化して設計を進める手法だと押さえておきましょう。

たとえ旅行を計画するとき、まず「何を楽しみたいか」を決め、次に「どこを巡るか」、最後に「何時に何をするか」と粗い計画から細部へ詰めていくのに似ています。

記憶フック構造化シナリオ法といえば価値→行動→操作で段階設計

バリューシナリオ(価値)

アクティビティシナリオ(行動)

インタラクションシナリオ(操作)

UXデザイン

製品やサービスを通じて利用者が得る体験全体を設計する考え方。

UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインは、利用者が製品やサービスを使う過程で感じる満足や使いやすさなど、体験全体を良くするように設計する考え方です。画面の見た目だけでなく、使う前の期待から使った後の印象まで含めて捉えます。 似た言葉のUI(ユーザーインタフェース)は画面やボタンなど接点そのものを指し、UXはそれを使って得られる体験全体を指す点が異なります。試験では、UIとUXの違いや、UXが体験全体を対象にする広い概念であることが問われます。

たとえレストランで、料理の味だけでなく、予約のしやすさ・店の雰囲気・接客・帰り際の余韻まで含めた「来店体験全体」を良くしようとするのに似ています。

記憶フックUXデザインといえば利用者の体験全体を設計

UXデザイン(体験全体)

使う前の期待

利用中の使いやすさ(UIを含む)

使った後の満足

アクセシビリティ

年齢や障害に関わらず誰もが製品・サービスを利用できる度合い。

アクセシビリティは、高齢者や障害のある人を含め、できるだけ多くの人が情報やサービスを支障なく利用できるようにすることです。Webでは文字サイズの変更、画像の代替テキスト、色だけに頼らない表示、音声読み上げ対応などが具体例です。 似た言葉のユーザビリティ(使いやすさ)が「ある利用者にとっての使いやすさ」を指すのに対し、アクセシビリティは「そもそも誰もが利用できるか」という到達のしやすさを重視する点が異なります。本topicで最も出題されやすい用語で、対象を限定せず幅広い人の利用を保証する考え方として問われます。

たとえ建物の入口に段差をなくしスロープや点字ブロックを設け、車いすの人も目の不自由な人も入れるようにするバリアフリーのデジタル版です。

記憶フックアクセシビリティといえば誰もが利用できる度合い

ピクトグラム

意味を単純な絵記号で表し、言語に頼らず情報を伝える視覚記号。

ピクトグラムは、トイレ・非常口・案内などの情報を、単純化された絵記号で表したものです。文字を読まなくても直感的に意味が伝わるため、言語や文字が分からない人にも情報を届けられます。 言語に依存しない伝達は、誰もが利用できるアクセシビリティの考え方を具体的な表現に落とした例といえます。試験では、絵で意味を伝え、言語の壁を越えて素早く情報を伝達する視覚記号という特徴が問われます。

たとえ駅や空港で見かける非常口の「走る人」のマークのように、言葉がなくても一目で意味が分かる絵の標識です。

記憶フックピクトグラムといえば言語に頼らない絵記号

インフォグラフィック

データや情報を図やグラフで視覚化し分かりやすく伝える表現手法。

インフォグラフィックは、数値データや複雑な情報を、グラフ・図解・イラストなどを組み合わせて一目で理解できるように表現する手法です。統計資料や手順の説明などを、文章の羅列より直感的に伝えられます。 単純な記号であるピクトグラムより、複数の情報やデータを組み合わせて構成する点で複合的です。試験では、情報を視覚的に整理して分かりやすく伝える表現手法だという特徴を押さえておきましょう。

たとえ新聞やニュースで見る、数字を棒グラフやイラスト付きの図にまとめた「ひと目で分かる解説図」のようなものです。

記憶フックインフォグラフィックといえばデータを図解で分かりやすく

まとめ

要点

  • シグニファイアは「操作できること」を利用者に気づかせる視覚的な手がかりで、アフォーダンスを伝える合図である。
  • 構造化シナリオ法は、価値→行動→操作の順にシナリオを段階化して利用者視点で設計するUX手法。
  • UXは製品・サービスで得る体験全体を指し、画面など接点そのものを指すUIとは対象範囲が異なる。
  • アクセシビリティは年齢や障害に関わらず誰もが利用できる度合いで、本topicで最も出題されやすい。
  • ピクトグラム(言語に頼らない絵記号)とインフォグラフィック(データの図解)は、設計理念を具体化した視覚表現である。

記憶フック一覧

  • シグニファイア: シグニファイアといえば操作の手がかりを示す視覚的合図
  • 構造化シナリオ法: 構造化シナリオ法といえば価値→行動→操作で段階設計
  • UXデザイン: UXデザインといえば利用者の体験全体を設計
  • アクセシビリティ: アクセシビリティといえば誰もが利用できる度合い
  • ピクトグラム: ピクトグラムといえば言語に頼らない絵記号
  • インフォグラフィック: インフォグラフィックといえばデータを図解で分かりやすく

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。