用語(7)
JPEG
写真向けに広く使われる非可逆圧縮の静止画ファイル形式。
JPEG(ジェイペグ)は、写真など色数の多い自然画像を高い圧縮率で小さく保存できる静止画形式です。人間の目が気づきにくい情報を捨てて圧縮するため、復元しても元と完全には一致しない「非可逆圧縮」である点が最大の特徴です。
約1677万色(フルカラー)を扱え、デジタルカメラやWebの写真で広く使われます。試験では『非可逆=元に戻らない』ことと、保存を繰り返すと画質が劣化する点、写真向けである点がよく問われます。文字や境界のはっきりした図(ロゴ・イラスト)では劣化が目立ちやすく、その用途には不向きという対比も押さえましょう。
たとえ大きな荷物を圧縮袋で小さくするように、目立たない中身を間引いて軽くするイメージ。一度ぺちゃんこにすると元のふくらみには戻りません。
記憶フックJPEGといえば写真向けの非可逆圧縮(フルカラー)
GIF
最大256色を扱える可逆圧縮の静止画形式。簡易アニメも可能。
GIF(ジフ)は、扱える色数が最大256色に限られる静止画形式です。圧縮しても画質が劣化しない「可逆圧縮」で、色数の少ないロゴ・アイコン・イラストや、簡単なアニメーション、背景を抜く透過表示に向きます。
試験では『256色まで』『可逆圧縮』が頻出ポイントです。非可逆のJPEG(写真向け・フルカラー)との対比で、色数の多い写真には不向きという違いを押さえましょう。フルカラーかつ可逆の後継であるPNGとの位置づけの違いも問われます。
たとえ色鉛筆を256本までしか使えないお絵かきのようなもの。色数は少ないぶん、輪郭のはっきりしたイラストやマークをきれいに保てます。
記憶フックGIFといえば256色までの可逆圧縮
PNG
フルカラーを扱える可逆圧縮の静止画形式。GIFの後継。
PNG(ピング)は、可逆圧縮でありながらフルカラー(約1677万色)を扱える静止画形式で、GIFの後継として広く使われます。劣化なく保存でき、透過(半透明)表現にも対応するため、Webの画像やロゴに適します。
試験では『可逆かつフルカラー』が要点です。同じ可逆でも256色までのGIF、非可逆でフルカラーのJPEGとの三つ巴の対比で覚えると整理しやすいです。劣化しない反面、写真ではJPEGよりファイルサイズが大きくなりやすい点も押さえましょう。
たとえ色をすべて使えるうえ、何度コピーしても色あせない高品質な複写機のイメージ。背景を透かして重ねられる便利さもあります。
記憶フックPNGといえば可逆でフルカラー(GIFの後継)
BMP
点(ピクセル)をそのまま並べて保存する、基本的に無圧縮の画像形式。
BMP(ビットマップ)は、画像を構成する点(ピクセル)の色情報をそのまま並べて保存する、基本的に無圧縮の静止画形式です。Windowsで標準的に扱われ、圧縮しないため画質の劣化はありませんが、ファイルサイズが非常に大きくなります。
試験では『無圧縮=サイズが大きい』点が要点です。圧縮するJPEG・GIF・PNGとの対比で、BMPは圧縮しないグループとして区別できることが大切です。点の集まりで表すビットマップ(ラスタ)形式であり、拡大すると粗くなる点も押さえましょう。
たとえ方眼紙のマス目を一つずつ全部塗って絵を残すようなもの。間引かないので忠実ですが、紙(容量)は大量に必要になります。
記憶フックBMPといえば無圧縮でサイズが大きい
TIFF
印刷やスキャンで使われる、汎用性の高い静止画ファイル形式。
TIFF(ティフ)は、印刷業界やスキャナの取り込みなどで使われる、汎用性の高い静止画形式です。圧縮の有無を選べ、高画質で保存できるため、品質を重視する専門用途に向きます。
試験での出題頻度は高くありませんが、『印刷・スキャン向けの高品質な形式』というイメージを持っておくと、Web向けのGIF/PNGや写真向けのJPEGとの用途の違いを区別できます。複数の圧縮方式に対応できる柔軟な形式である点も特徴です。
たとえプロの現場で使う多機能カメラのように、用途に合わせて設定を変えられる融通の利く形式。きれいに残したい印刷物の保存に向きます。
記憶フックTIFFといえば印刷・スキャン向けの高品質形式
EPS
PostScript系の、図や文書を記述するページ記述形式。
EPS(イーピーエス)は、PostScriptという言語をもとにした、画像や図形を記述するファイル形式です。点の集まりではなく図形を数式的に記述できるため、拡大しても劣化しないベクター画像を扱え、印刷・DTP(デスクトップパブリッシング)の現場で使われます。
試験では深くは問われませんが、『PostScript系のページ記述形式』であり、同じPostScript系統のPDFと近い仲間という位置づけを押さえると整理しやすいです。点で表すビットマップ形式(BMP等)に対し、図形を記述する点が対比のポイントです。
たとえ「ここに半径5cmの円を描く」と指示書で図を伝えるようなもの。点で塗らず描き方を記すので、どれだけ拡大しても線がなめらかです。
記憶フックEPSといえばPostScript系のページ記述形式
PDF
環境に依存せず同じ体裁で表示・印刷できる電子文書形式。
PDF(ピーディーエフ)は、文字・画像・レイアウトをまとめ、OSやソフト・端末が違っても作成時と同じ体裁で表示・印刷できる電子文書形式です。アドビが開発し、現在は国際標準(ISO)化されており、電子文書のやり取りで広く使われます。
試験では『環境に依存せず同じ見た目を再現できる』点が要点です。EPSと同じPostScript系統に由来する文書形式である点を押さえると、本ユニットの文書クラスタとして整理できます。閲覧用として体裁が崩れにくい標準形式という性格を覚えておきましょう。
たとえどのコピー機・どの国で出力しても同じ仕上がりになる「完成版の印刷原稿」のようなもの。相手の環境を気にせず渡せる安心感があります。
記憶フックPDFといえば環境に依存せず同じ体裁を再現する電子文書