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スコープとスケジュールのマネジメント

頻出約 13 分プロジェクトマネジメント

概要

このユニットでは、プロジェクトの範囲を定めるスコープマネジメントを起点に、作業を階層分解するWBS、日程とクリティカルパスを求めるアローダイアグラム、進捗を棒で示すガントチャートを学ぶ。スコープ確定→作業分解→日程化という計画の流れを通貫する、頻出の中核テーマである。

用語4

プロジェクトスコープマネジメント

プロジェクトで行う作業や成果物の範囲を定義し、過不足なく管理する活動。

プロジェクトスコープマネジメントは、プロジェクトで『何を・どこまで』作るか(範囲=スコープ)を明確に定め、その範囲どおりに作業が進むよう管理する活動です。スコープには、作るべき成果物の範囲(成果物スコープ)と、そのために行う作業の範囲(作業スコープ)があります。 試験では、範囲を最初に確定することが後続の作業分解(WBS)や日程計画の前提になる点が問われます。また、合意した範囲を超えて要求や作業が膨らんでいく『スコープクリープ』を防ぎ、過剰でも不足でもない範囲を維持することが目的である点も狙われます。

たとえ旅行で『どこを回り、どこは行かないか』を最初に決めるようなもの。行き先を決めずに動くと予定が膨らんで時間も費用も足りなくなります。

記憶フックプロジェクトスコープマネジメントといえば作業と成果物の範囲を定めて管理する活動

WBS

プロジェクトの作業を管理しやすい単位まで階層的に分解した構成図。

WBS(Work Breakdown Structure、作業分解構成図)は、スコープで確定した範囲を、大きな作業から小さな作業へと木構造で段階的に分解した図です。最小単位はワークパッケージと呼ばれ、ここまで分けることで担当・工数・日程を見積もりやすくなります。 試験では、WBSが『成果物や作業を漏れなく洗い出すための階層分解の技法』である点が問われます。WBSで作業を洗い出してから、その前後関係を日程に落とし込むのがアローダイアグラムやガントチャートだ、という技法どうしの順序関係も押さえましょう。

たとえ大掃除を『リビング・台所・浴室』に分け、さらに『床・窓・棚』へと細かく分けていくイメージ。細分化すると誰が何をどれだけやるかが見えてきます。

記憶フックWBSといえば作業を階層的に分解して洗い出す構成図

プロジェクト全体

作業グループ1

作業グループ2

ワークパッケージ

ワークパッケージ

ワークパッケージ

ワークパッケージ

アローダイアグラム

作業の前後関係と所要日数を矢印で表し、日程を計算する図。

アローダイアグラム(PERT図)は、各作業を矢印で、作業の区切り(結合点)を丸で表し、作業の前後関係と所要日数を図にしたものです。これを使うと、プロジェクト全体の最短完了日数や、各作業に許される余裕(余裕日数)を計算できます。 試験では、開始から終了までで最も日数のかかる経路=『クリティカルパス』を求める問題が頻出です。この経路上の作業が遅れると全体が遅れるため、重点管理の対象になります。進捗の見える化を主目的とするガントチャートとの役割の違いも問われます。

たとえ料理の手順を矢印でつなぎ、『最も時間のかかる流れ』を探すようなもの。煮込みが終わらないと盛り付けに進めない、という一番長い経路が全体の所要時間を決めます。

記憶フックアローダイアグラムといえば作業の前後関係からクリティカルパスを求める図

開始

作業A

作業B

作業C

終了

ガントチャート

作業ごとの開始・終了と進捗状況を横棒で時系列に表す図。

ガントチャートは、縦軸に作業項目、横軸に時間(日付)をとり、各作業の開始から終了までを横棒で表した図です。棒の長さが期間を示し、棒の塗り具合などで進捗状況を表せます。 試験では、各作業の予定と実績、進捗の遅れがひと目で分かる『進捗の見える化』に向く点が問われます。一方で、作業どうしの前後の依存関係やクリティカルパスは表しにくく、その用途はアローダイアグラムが担う、という使い分けが頻出の比較ポイントです。

たとえ夏休みの宿題を『教科ごとに横棒で予定表にする』ようなもの。今日どこまで進んでいるべきか、遅れていないかが棒を見ればすぐ分かります。

記憶フックガントチャートといえば作業の期間と進捗を横棒で見える化する図

まとめ

要点

  • スコープマネジメントでプロジェクトの範囲(何をどこまで)を確定することが、作業分解・日程計画すべての前提になる。
  • WBSは確定した範囲を木構造で階層分解し、最小単位のワークパッケージまで作業を漏れなく洗い出す技法。
  • アローダイアグラムは作業の前後関係と所要日数から最短完了日数とクリティカルパスを求める日程計算の技法。
  • ガントチャートは作業の期間と進捗を横棒で見える化する技法で、進捗管理に向く。
  • クリティカルパスはアローダイアグラム、進捗の見える化はガントチャート、という用途の使い分けが頻出の比較ポイント。

記憶フック一覧

  • プロジェクトスコープマネジメント: プロジェクトスコープマネジメントといえば作業と成果物の範囲を定めて管理する活動
  • WBS: WBSといえば作業を階層的に分解して洗い出す構成図
  • アローダイアグラム: アローダイアグラムといえば作業の前後関係からクリティカルパスを求める図
  • ガントチャート: ガントチャートといえば作業の期間と進捗を横棒で見える化する図

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。