用語(5)
構成管理
サービスを構成する機器・ソフト等の情報を正確に把握し維持する活動。
構成管理は、サーバ・ソフトウェア・ネットワーク機器など、サービスを成り立たせている要素(構成品目)とその関係を記録し、常に最新で正確な状態に保つプロセスです。これらの情報は構成管理データベース(CMDB)に集約されます。
変更を加えるときは、まず「今どんな構成になっているか」を正しく知る必要があります。そのため構成管理は変更管理やリリース管理など、変更系すべての前提となる基盤プロセスです。試験では『正確な構成情報の維持・提供』が目的である点、変更そのものを承認するのは変更管理である点を区別して問われます。
たとえ家のリフォーム前に作る「設備の一覧表」のようなもの。どこにどの配管や配線があるかを正確に控えておくから、安全に工事の計画が立てられます。
記憶フック構成管理といえば構成情報を正確に把握・維持する基盤
変更管理
サービスへの変更を評価・承認し、統制された形で実施を管理する活動。
変更管理は、サービスに対する変更要求を受け、その影響やリスクを評価したうえで承認・却下を決め、混乱なく変更を進めるためのプロセスです。承認なしに勝手な変更が行われるのを防ぎ、変更による障害を未然に抑えます。
構成管理が示す現状情報を踏まえて判断し、承認後の実際の構築・展開はリリース及び展開管理へ引き継ぎます。試験では『変更を承認・統制する』のが変更管理、『実際に展開する』のがリリース管理、という役割分担が頻出ポイントです。
たとえ工事の着工前に必要な「工事許可」を出す審査窓口のようなもの。影響を見極めてゴーサインを出す役で、実際に工具を握って作業する人とは別です。
記憶フック変更管理といえば変更を評価・承認し統制する
リリース及び展開管理
承認された変更を実際に構築・テストし本番環境へ展開する活動。
リリース及び展開管理は、変更管理で承認された内容を、実際にひとまとまり(リリース)として構築・検証し、本番環境へ配布・導入するプロセスです。複数の変更をまとめて計画的に展開することで、現場の混乱を抑えます。
変更管理が『やってよいか』を決めるのに対し、こちらは『実際に作って届ける』実行段階です。試験ではこの両者の違い、そして展開対象が本番に出る前提として構成管理・変更管理を経ている点が問われます。
たとえ許可の下りた工事を実際に施工し、検査を通して引き渡す施工チームのようなもの。設計や許可ではなく、現物を作って現場に納める役割です。
記憶フックリリース及び展開管理といえば承認後の構築・展開(実行段階)
サービスの移行
新規・変更後のサービスを設計段階から本番運用へ移す総括的なプロセス。
サービスの移行は、構成管理・変更管理・リリース及び展開管理といった個々の活動を束ね、新しいサービスや変更後のサービスを本番運用へと円滑に引き渡すことを目的とする総括的な概念です。
個別プロセスがバラバラに動くのではなく、全体として『開発・変更されたものを運用に乗せる』流れを管理します。試験では、リリースを経たサービスを本番へ送り出す段階に位置づけられる点、移行の可否を判断する基準(サービス受入れ基準)とセットで理解しておくと答えやすくなります。
たとえ完成した新店舗を「正式オープン」に切り替える引き渡し作業のようなもの。設計・施工・検査をまとめ上げ、実際の営業へバトンを渡す総仕上げです。
記憶フックサービスの移行といえば本番運用へ送り出す総括プロセス
サービス受入れ基準
サービスを本番へ移行してよいかを判断するためにあらかじめ定めた基準。
サービス受入れ基準は、新規・変更後のサービスを本番環境へ移行(リリース)してよいかどうかを判定するために、事前に取り決めておく合格条件です。性能・品質・ドキュメント整備・テスト結果などが満たされているかを確認します。
この基準を満たさないものは本番へ出さないことで、移行による品質低下や障害を防ぎます。試験では、移行を承認するための『判定のものさし』であること、移行プロセスの締めくくりに位置づけられる点を押さえておくとよいでしょう。
たとえ新車を出荷する前の「検査合格ライン」のようなもの。決められた項目を全部クリアしないと工場から出せない、という品質のチェックポイントです。
記憶フックサービス受入れ基準といえば本番移行の合格ライン(判定基準)