用語(5)
サービス可用性管理
サービスを必要なときに使える状態に保ち、稼働率を維持・向上させる管理活動。
サービス可用性管理は、利用者が「使いたいときにサービスを使える」状態を維持するための活動です。稼働率(可用性)を指標として測定し、合意した水準(SLA)を満たすよう監視・改善します。
可用性は平均故障間隔(MTBF)を長く、平均修復時間(MTTR)を短くするほど高まります。試験では「止まりにくく、止まってもすぐ直る」=可用性という観点や、後述のサービス継続管理(災害など重大事象への備え)との違いがよく問われます。可用性管理は日常的な稼働維持、継続管理は非常時の継続確保、と区別して覚えましょう。
たとえコンビニが「いつ行っても開いている」状態を保つようなもの。停電や故障で閉まる時間をできるだけ短くし、客がいつでも買えるようにする取り組みです。
記憶フックサービス可用性管理といえば、いつでも使える稼働率の維持
サービス継続管理
災害など重大な事象が起きてもサービスを継続・早期復旧できるよう備える管理活動。
サービス継続管理は、地震・大規模障害・火災といった通常の運用では想定しきれない重大事象に対して、サービスを止めない、または速やかに復旧させるための備えを行う活動です。BCP(事業継続計画)と密接に関係します。
日常的な稼働を守るサービス可用性管理に対し、継続管理は「最悪の事態でも事業を続ける」ための発展概念です。試験では、バックアップ拠点の確保や復旧目標時間の設定など「非常時への備え」が継続管理に当たる点、可用性管理との対比が問われます。
たとえ工場が地震や停電に備えて非常用発電機や別拠点を用意しておくようなもの。普段は使わなくても、いざというときに操業を止めないための保険です。
記憶フックサービス継続管理といえば、災害時でもサービスを止めない備え
サービスの報告
サービスの状態や達成状況を定期的にまとめ、関係者に可視化して伝える活動。
サービスの報告は、稼働率・インシデント件数・SLA達成度などの実績を集計し、利用者や管理者に分かりやすく示す活動です。現状を「見える化」することで、課題の発見や次の改善の判断材料になります。
報告は維持系(可用性・継続性)の状況を可視化し、後続の継続的改善の入力となる橋渡しの役割を持ちます。試験では「報告は改善のための材料を提供する」という位置づけや、正確で適時な報告が意思決定を支える点が問われます。
たとえ健康診断の結果レポートのようなもの。数値で現状を示すことで、どこを直せばよいか(次の改善)が見えてきます。
記憶フックサービスの報告といえば、実績の可視化で改善につなげる
継続的改善
サービスの品質を測定・評価し、絶え間なく良くし続ける活動。
継続的改善は、一度きりで終わらせず、サービスを繰り返し見直してより良くしていく活動です。サービスの報告などで得た情報をもとに課題を特定し、改善策を実施して効果を確認します。
この「回し続ける」考え方を具体的な手順にしたものが後述のPDCAです。試験では、継続的改善が一過性の対応ではなく恒常的な取り組みである点、報告(現状把握)を前提に行われる点、PDCAという方法論によって実現される点が問われます。
たとえスポーツ選手が練習・試合・振り返りを繰り返して少しずつ上達していくようなもの。一度の改善で満足せず、ずっと続けるのがポイントです。
記憶フック継続的改善といえば、止めずに良くし続ける取り組み
PDCA
Plan・Do・Check・Act の4段階を繰り返して継続的に改善する管理手法。
PDCAは、計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Act)の4段階を順に行い、最後のActを次のPlanにつなげて何度も回すことで品質を高める手法です。継続的改善を具体的に進めるための代表的な方法論です。
各段階の意味を取り違えないことが重要です。Checkは「計画どおりか評価・点検」、Actは「評価結果を受けた是正・改善」を指します。試験ではPDCAの順序や各段階の内容、サイクルを「繰り返す」ことで継続的に改善する点が頻出です。
たとえ料理の上達と同じ。レシピを立て(Plan)、作り(Do)、味見し(Check)、次は塩を減らそうと直す(Act)。これを毎回繰り返してどんどん美味しくなります。
記憶フックPDCAといえば、計画・実行・評価・改善を回し続ける