用語(5)
株主総会
株主が出席し重要事項を決議する、株式会社の最高意思決定機関。
株主総会は、会社に出資した株主が集まり、経営の基本方針や役員の選任、決算の承認など重要事項を決議する会議で、株式会社における最高意思決定機関です。原則として年に1回開く定時株主総会のほか、必要に応じて臨時株主総会を開きます。
株主は持ち株数に応じて議決権を持ち、多数決で意思を決めます。実際の業務執行は取締役会が担いますが、その取締役を選ぶのは株主総会であり、ここがコーポレートガバナンス(企業統治)の出発点になります。試験では「最高意思決定機関」であること、取締役会との役割の違いが問われます。
たとえマンションの住民全員が集まる「総会」のようなもの。管理を任せる理事(取締役)を選び、年間の収支報告を承認する、住民が最終的に物事を決める場です。
記憶フック株主総会といえば株式会社の最高意思決定機関
決算
一定期間の経営成績と財政状態を計算し財務諸表にまとめる手続。
決算は、一会計期間(通常1年)の収益・費用を集計して利益を確定し、財政状態とあわせて貸借対照表や損益計算書などの財務諸表にまとめる手続きです。会計期間の区切りとなる日を決算日といいます。
まとめられた決算の内容は株主総会で報告・承認され、配当などの基礎にもなります。試験では、決算が会社の「成績表」を作る作業であること、株主総会で承認される対象であること、後述のディスクロージャー(開示)の中身になることを押さえておきましょう。
たとえ学校の通知表をまとめる作業に似ています。1年間の活動の結果を点数(利益)として集計し、成績表(財務諸表)の形に整える年に一度の締めくくりです。
記憶フック決算といえば1年間の経営成績をまとめる成績表づくり
ディスクロージャー
決算など企業情報を株主・投資家へ公開すること。情報開示。
ディスクロージャー(情報開示)は、決算内容や経営状況などの企業情報を、株主・投資家・取引先など利害関係者(ステークホルダー)へ公開することです。財務情報だけでなく、近年は環境や社会への取り組みなど非財務情報の開示も重視されています。
投資家が安心して投資判断を行えるよう、正確な情報を公平に開示することが企業の責務とされます。試験では、ディスクロージャーが「情報を公開する」概念であること、決算情報がその主な対象であることが問われます。隠さず開示する姿勢が、企業の信用づくりの土台になります。
たとえお店が「原材料・産地・栄養成分」をラベルに表示するようなもの。中身を包み隠さず見せることで、お客さん(投資家)が安心して選べるようにする取り組みです。
記憶フックディスクロージャーといえば企業情報の公開(情報開示)
監査
業務や会計が適正かを独立した立場で検証・チェックすること。
監査は、企業の会計処理や業務が法令・基準に従って適正に行われているかを、独立した立場の第三者などがチェックして検証する仕組みです。会計の正しさを調べる会計監査、業務の妥当性を調べる業務監査、情報システムを対象とするシステム監査などがあります。
監査は開示された情報の信頼性を担保する役割を持ち、コーポレートガバナンスを支える重要な要素です。試験では、監査が「独立した立場でチェックする」点、開示情報の信頼性を高める機能を持つ点が問われます。下図のように、意思決定から開示・検証へと続く企業統治のサイクルの中で、監査は検証の段階に位置づけられます。
たとえテストの答案を、書いた本人ではなく別の先生が採点・確認するようなもの。第三者がチェックするからこそ、その成績(開示情報)は信用できるものになります。
記憶フック監査といえば独立した立場で適正かを検証するチェック
コーポレートブランド
企業全体に対して社会が抱く信用・評価としてのブランド価値。
コーポレートブランドは、個々の商品ブランドではなく、企業そのものに対して顧客・社会が抱く信頼やイメージといった企業全体のブランド価値です。健全なガバナンスと誠実な情報開示・監査の積み重ねが、この信用を高めます。
商品ブランドが「特定の製品」への評価であるのに対し、コーポレートブランドは「会社そのもの」への評価である点が違いです。試験では、企業価値・信用を表す概念であること、ガバナンスや社会的責任の取り組みがブランド価値につながることが問われます。本ユニットの統治・開示の帰結として位置づけられます。
たとえ「あの会社の製品なら安心して買える」という、会社の名前そのものへの信頼感のことです。長年の誠実な振る舞いが積み重なって生まれる、お店の「のれん」のような評判です。
記憶フックコーポレートブランドといえば企業全体への信用・評価