用語(8)
第4次産業革命
IoT・ビッグデータ・AI等による産業や社会の大変革を指す概念。
第4次産業革命は、IoT・ビッグデータ・AI(人工知能)・ロボットなどの技術によって起こる産業や社会の大きな変化を指します。第1次(蒸気機関)、第2次(電力・大量生産)、第3次(コンピュータによる自動化)に続く、4番目の革命という位置づけです。
あらゆるモノがネットにつながり、集めた大量のデータをAIが分析して新たな価値を生み出すのが特徴です。試験では、Society5.0やDXなど後続概念の歴史的な背景・出発点として問われます。何番目の革命で、どの技術が中心かを押さえておきましょう。
たとえ農業や手作業の時代から、蒸気・電気・コンピュータと社会を変えてきた波の「4回目の大波」。今回はインターネットとAIが波の主役です。
記憶フック第4次産業革命といえばIoT・ビッグデータ・AIによる大変革
Society5.0
第4次産業革命の技術で実現を目指す日本の未来社会像。
Society5.0は、日本政府が掲げる目指すべき未来社会の姿で、第4次産業革命の技術を活用して経済発展と社会的課題の解決を両立する社会を指します。狩猟・農耕・工業・情報社会に続く「5番目の社会」という意味です。
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させる点が特徴で、後述の超スマート社会とほぼ同じ内容を指します。試験では、これが日本が目指す社会像の名称であること、第4次産業革命が実現を支える関係であることが問われます。
たとえ狩猟・農耕・工業・情報と続いてきた社会の歴史の「次の章」として国が描く設計図。仮想と現実をつなぐ社会の青写真です。
記憶フックSociety5.0といえば日本が目指す5番目の未来社会像
超スマート社会
必要なモノ・サービスを必要な人に届ける高度な社会像。
超スマート社会は、必要なモノやサービスを、必要な人に、必要なときに、必要なだけ提供し、誰もが快適に暮らせる社会を指します。Society5.0で実現を目指す社会の姿を表す言葉で、ほぼ同じ内容を指す別表現と理解して構いません。
IoTで人やモノがつながり、年齢や地域などの差を越えてサービスが行き渡るのが特徴です。試験では、Society5.0と並べて「同じ社会像を指す言葉」と理解できるかが問われます。Society5.0=超スマート社会とセットで覚えましょう。
たとえほしいものが、ほしい人のところへ、ほしいときにピッタリ届く「気の利いたコンビニ」が社会全体に広がったような状態です。
記憶フック超スマート社会といえばSociety5.0が目指す社会像
データ駆動型社会
データの活用を原動力に課題解決や価値創出を行う社会。
データ駆動型社会(データドリブン社会)は、大量のデータを集めて分析し、その結果をもとに意思決定や新たな価値の創出を行う社会を指します。勘や経験だけでなく、データという客観的な根拠を原動力(駆動力)とする点が特徴です。
Society5.0や超スマート社会を支える基盤的な考え方で、IoTやビッグデータの活用が前提になります。試験では、データを活用基盤とする社会像であること、後述の官民データ活用推進基本法などデータ関連の制度と結びつくことを押さえておきましょう。
たとえ天気を「なんとなく曇りそう」で決めるのではなく、観測データを集めて予報を出すように、社会の判断もデータを根拠に行う仕組みです。
記憶フックデータ駆動型社会といえばデータ活用を原動力にする社会
DX
デジタル技術で製品・業務・組織を変革し価値を生む取組み。
DXは「デジタルトランスフォーメーション」の略称で、企業がデジタル技術を活用して、製品・サービスやビジネスモデル、業務、組織風土までを変革し、新たな価値や競争上の優位を生み出す取組みを指します。
単なるIT化(紙を電子に置き換える効率化)にとどまらず、ビジネスそのものを作り変える点が重要です。試験では非常に頻出で、IT化・デジタル化との違い、つまり『DX=変革によって新たな価値を生むこと』だと区別できることが問われます。正式名称デジタルトランスフォーメーションとセットで覚えましょう。
たとえ町の写真店が、現像作業を効率化するだけでなく、スマホ向けの写真共有サービスへ事業そのものを作り変えるような、商売の根本からの変身です。
記憶フックDXといえばデジタル技術でビジネスを変革し新たな価値を生む
デジタルトランスフォーメーション
DXの正式名称。デジタルで企業や社会を変革する概念。
デジタルトランスフォーメーションは、DXの正式名称(フルスペル)です。Digital Transformation の頭文字を取ってDXと略され(交差を意味するTransをXと表記する慣習による)、意味はDXと同じく、デジタル技術によって企業や社会を変革する取組みを指します。
試験では、略称DXと正式名称が同じものを指すと理解できるかが問われます。なぜTがXになるのかまでは深く問われませんが、『DX=デジタルトランスフォーメーション』という対応関係を確実に押さえておきましょう。
たとえ「PC」が「パーソナルコンピュータ」の略であるのと同じで、DXは長い正式名称デジタルトランスフォーメーションの呼びやすい短縮形です。
記憶フックデジタルトランスフォーメーションといえばDXの正式名称
GX
化石燃料中心から脱炭素社会へ転換し経済成長を図る取組み。
GXは「グリーントランスフォーメーション」の略称で、化石燃料に依存した経済・社会を、太陽光や風力などのクリーンエネルギー中心へと転換し、温室効果ガスの排出削減と経済成長を両立させる取組みを指します。
デジタルによる変革であるDXに対し、GXは環境(グリーン)による変革という対の関係で覚えると理解しやすいです。試験では、GXが環境・脱炭素を目的とした変革であること、カーボンニュートラルの実現を目指す動きと結びつくことが問われます。
たとえガソリン車中心の街を、電気自動車や自転車・再生エネルギーで動く街へと、環境にやさしい形へまるごと作り変えるような転換です。
記憶フックGXといえば脱炭素へ転換するグリーンな変革
グリーントランスフォーメーション
GXの正式名称。脱炭素社会への転換を目指す概念。
グリーントランスフォーメーションは、GXの正式名称(フルスペル)です。Green Transformation の頭文字を取ってGXと略され、意味はGXと同じく、化石燃料中心から脱炭素・クリーンエネルギー中心の社会へ転換する取組みを指します。
DX(デジタルトランスフォーメーション)と語の作りがそろっており、『デジタルの変革=DX』『グリーン(環境)の変革=GX』と対で覚えると混同しません。試験では、略称GXと正式名称が同じものを指すこと、環境変革を表す言葉であることを押さえておきましょう。
たとえDXが「デジタル版の大変身」なら、こちらは「環境版の大変身」。名前の作りはそろえつつ、変える対象が環境という点だけが違います。
記憶フックグリーントランスフォーメーションといえばGXの正式名称