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原因分析・管理・系統の構造化図

頻出約 16 分業務分析・データ利活用

概要

本ユニットでは、業務上の問題を「構造的に整理する」ための図表を学びます。原因を魚の骨の形で探る特性要因図の別名、品質のばらつきを時系列で見張る管理図、目的を手段へと樹形に展開する系統図やロジックツリー、概念どうしの関係を結ぶコンセプトマップを扱います。データ利活用の頻出分野で、各図の用途の見分けが問われます。

用語5

フィッシュボーンチャート

特性要因図の別名。結果(特性)と原因を魚の骨状に整理した図。

フィッシュボーンチャートは、特性要因図とまったく同じものを指す別名です。問題(特性)を魚の頭に置き、その原因を背骨から伸びる大骨・小骨の形で枝分かれさせて整理します。形が魚の骨に似ていることからこの名で呼ばれます。 原因を「人・設備・材料・方法」などのグループに分けて掘り下げられるため、原因分析の代表的な手法としてQC七つ道具に含まれます。試験では「特性要因図=フィッシュボーン図=同じもの」という別名関係と、結果に対する複数の原因を体系的に洗い出す目的で使う点が問われます。

たとえ「なぜ遅刻したか」を魚の骨に書き出すイメージ。頭に『遅刻』、骨に『寝坊』『電車遅延』『道が混雑』と枝分かれさせ、原因を一望できる地図のようにします。

記憶フックフィッシュボーンチャートといえば特性要因図の別名(魚の骨で原因分析)

管理図

工程の品質を時系列で打点し、管理限界線で安定状態を監視する図。

管理図は、製品や工程の測定値を時間の経過に沿って点で打ち、中心線(CL)と上方・下方の管理限界線(UCL・LCL)を引いたグラフです。点が限界線の内側でばらついていれば工程は安定、限界線を超えたり偏った並び方をすると異常の兆候とみなします。 ばらつきを「偶然原因(自然なばらつき)」と「異常原因(見逃せない原因)」に切り分け、工程が管理された状態にあるかを継続的に監視するために使います。試験では、原因を探す特性要因図と違い、管理図は『工程が安定しているかを時系列で見張る』図である点が問われます。

たとえ毎日の体温を折れ線で記録し、上下に『この範囲なら正常』という線を引くようなもの。線を超えた日が出たら『何か異常があるかも』と気づける見張り役です。

記憶フック管理図といえば管理限界線で工程の安定を時系列監視

管理図

中心線(CL)

上方管理限界線(UCL)

下方管理限界線(LCL)

時系列の打点

限界内ならば安定

限界超えならば異常

系統図

目的を達成する手段を樹形に枝分かれ展開する構造化の図。

系統図は、ある目的を達成するための手段を段階的に枝分かれさせ、樹木のように展開していく図です。「目的→手段」を一段ずつ具体化し、左の目的から右へ進むほど実行できる具体策へと細分化されます。新QC七つ道具の一つです。 目的に対して取りうる方策を漏れなく洗い出し、施策を体系的に整理するのに向きます。試験では、原因を探る特性要因図と対比して、系統図は『目的を手段へ展開する』前向きの構造化図である点が問われます。次のロジックツリーと同じ樹形ですが、系統図は手段の展開に重点があります。

たとえ『健康になる』という目的から『運動する→ジムに通う・歩く』『食事を整える→野菜を増やす』と枝を伸ばすイメージ。大きな願いを実行できる行動まで分解する家系図のようなものです。

記憶フック系統図といえば目的を手段へ樹形に展開

目的

一次手段1

一次手段2

二次手段

二次手段

二次手段

ロジックツリー

問題を要素へ階層的に分解し原因や対策を整理する樹形図。

ロジックツリーは、一つの問題やテーマを上位から下位へと要素分解し、樹形に枝分かれさせて整理する図です。「なぜ?」を繰り返して原因を掘り下げたり、「どうやって?」で対策を分けたりと、論理的に物事を細かく分けて考えるために使います。 分解の際は、もれなく・だぶりなく(MECEの考え方)分けるのがコツとされます。試験では、系統図と同じ樹形構造で問題を要素分解する手法である点が問われます。原因分析にも対策立案にも使える、論理を見える化する万能の構造化ツールです。

たとえ『売上が下がった』を『客数が減った/単価が下がった』に分け、さらに客数を『新規が減った/リピートが減った』と分けるイメージ。大きな問題を小さな部品に分解する木です。

記憶フックロジックツリーといえば問題を要素へ階層分解する樹形図

コンセプトマップ

概念どうしを線やラベルで結び関係性を表した構造化の図。

コンセプトマップは、複数の概念(キーワード)を節点として置き、それらの関係を線やラベルで結んで全体の構造を表す図です。樹形のように一方向へ分解するのではなく、概念どうしのつながりを網の目のように描ける点が特徴です。 知識やアイデアの関係を整理して理解を深めたり、思考を見える化したりするために使われます。試験では、目的を手段へ展開する系統図や問題を分解するロジックツリーと対比して、コンセプトマップは『概念間の関係そのものを表す』図である点を押さえておきましょう。

たとえ頭の中の知識を付箋で貼り、関係する付箋どうしを矢印でつないで地図にするイメージ。一本道ではなく、つながりを自由に張りめぐらせた相関図のようなものです。

記憶フックコンセプトマップといえば概念間の関係を線で結ぶ図

まとめ

要点

  • フィッシュボーンチャートは特性要因図の別名(同一概念)で、結果に対する原因を魚の骨状に整理して洗い出す。
  • 管理図は中心線と管理限界線(UCL・LCL)を引き、工程が安定しているかを時系列で監視する図(原因を探す特性要因図とは目的が異なる)。
  • 系統図は目的を手段へ樹形に展開する構造化図で、新QC七つ道具の一つ。
  • ロジックツリーは問題を要素へ階層分解する樹形図で、系統図と同じ樹形だが原因分析・対策立案に広く使う。
  • コンセプトマップは概念どうしを線で結び関係性を表す図で、樹形の分解図とは違い網状のつながりを描ける。

記憶フック一覧

  • フィッシュボーンチャート: フィッシュボーンチャートといえば特性要因図の別名(魚の骨で原因分析)
  • 管理図: 管理図といえば管理限界線で工程の安定を時系列監視
  • 系統図: 系統図といえば目的を手段へ樹形に展開
  • ロジックツリー: ロジックツリーといえば問題を要素へ階層分解する樹形図
  • コンセプトマップ: コンセプトマップといえば概念間の関係を線で結ぶ図

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。