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日程計画とアローダイアグラム

頻出約 13 分業務分析・データ利活用

概要

本ユニットでは、作業の順序と所要日数を矢線図に表して全体の日程を計画するPERT/アローダイアグラムと、図から最長経路をたどって最短完了期間を求めるクリティカルパス分析を学びます。プロジェクトの納期管理の基礎であり、アローダイアグラムの読み取りは試験で頻出の重要分野です。あわせて行と列で要素の対応を整理するマトリックス図も押さえます。

用語4

PERT

作業の順序と所要日数を矢線図に表し日程を管理する技法。

PERT(パート)は、プロジェクトを構成する複数の作業について「どの作業がどの作業の後に行えるか」という順序関係と、各作業に必要な日数を整理し、全体の日程を計画・管理する技法です。 結果はアローダイアグラム(矢線図)という図で表され、PERTとアローダイアグラムはほぼ一体のものとして扱われます。試験では、作業の前後関係を踏まえて全体の所要期間や進捗を管理する手法という位置づけを押さえることが重要です。個々の作業を並行して進められるかどうかも、この順序関係から判断します。

たとえ料理を作るとき「米を炊く」「具を切る」「煮込む」の順番と各工程の時間を書き出し、全体で何分かかるか段取りを組むようなものです。

記憶フックPERTといえば作業の順序と日数で日程を管理する技法

アローダイアグラム

作業を矢線、節目を丸印で表し順序と日程を示す図。

アローダイアグラムは、PERTで整理した作業の順序を図にしたもので、矢印(アロー)で各作業を、丸印(結合点・ノード)で作業の開始や完了の節目を表します。矢印の上には作業名や所要日数を書き込みます。 前の作業が終わらないと次に進めない関係や、同時に進められる作業が一目で分かるのが特徴です。試験では、図を読んで全体の所要日数を計算したり、ある作業が遅れたときの影響を判断する問題が頻出です。実際の作業を伴わずに順序だけを示すダミー作業(点線の矢印)が登場する点にも注意します。

たとえ旅行のしおりで「集合→移動→昼食→観光」と矢印でつなぎ、各区間の所要時間を書いて全体の流れと時間を見える化した行程表のようなものです。

記憶フックアローダイアグラムといえば矢線と丸印で作業順序を表す図

作業A 3日

作業B 2日

作業C 5日

作業D 4日

1

2

4

3

クリティカルパス分析

アローダイアグラムの最長経路から最短完了期間を求める分析。

クリティカルパス分析は、アローダイアグラム上のすべての経路の中で所要日数の合計が最も長い経路(クリティカルパス=最長経路)を見つけ、それをプロジェクト全体の最短完了期間とする分析手法です。 最長経路が全体の期間を決めるのは、その経路上の作業がすべて終わらないとプロジェクトが完了しないためです。クリティカルパス上の作業が1日遅れると全体も1日遅れるので、重点的に管理すべき作業になります。試験では、複数経路の日数を足し合わせて最長経路を選び、全体日数を求める計算問題が定番です。経路上にない作業には日程の余裕(余裕日数)がある点も問われます。

たとえ複数の班で分担した作業のうち、最も時間のかかる班が終わるまで全体は完了しません。その「いちばん遅い班の道のり」が全体の期限を決めます。

記憶フッククリティカルパス分析といえば最長経路が最短完了期間

3日

2日 余裕あり

5日

4日 最長経路

開始

中間

完了

中間

マトリックス図

行と列に要素を並べ交点で対応関係を整理する図表。

マトリックス図は、検討したい要素を縦(行)と横(列)に並べ、その交点(マス目)に対応の有無や程度を書き込んで、要素どうしの関係を整理する図表です。二次元の表の形で全体の対応関係を一覧できます。 例えば「課題」と「担当者」、「機能」と「要求」のように、2つの軸の組み合わせを漏れなく見渡したいときに使います。試験では、新QC七つ道具の一つとして、行列形式で2要素の関係を整理する図という位置づけが問われます。アローダイアグラムが時間の流れを表すのに対し、マトリックス図は対応関係を表す点が違いです。

たとえ時間割表のようなもので、縦に曜日・横に時限を並べ、交わるマスに科目を入れて「いつ何があるか」の対応を一目で分かるようにした表です。

記憶フックマトリックス図といえば行と列の交点で対応関係を整理

まとめ

要点

  • PERTは作業の前後関係と所要日数を整理する日程計画技法で、その結果はアローダイアグラム(矢線図)で表す。
  • アローダイアグラムは矢印で作業、丸印で節目を示し、作業の順序や並行可能性が一目で分かる。
  • クリティカルパス分析では、所要日数の合計が最大となる最長経路(クリティカルパス)が全体の最短完了期間になる。
  • クリティカルパス上の作業が遅れると全体も遅れるため重点管理が必要で、経路外の作業には余裕日数がある。
  • マトリックス図は行と列に要素を並べ交点で対応関係を整理する図表で、時間の流れを示すアローダイアグラムとは役割が異なる。

記憶フック一覧

  • PERT: PERTといえば作業の順序と日数で日程を管理する技法
  • アローダイアグラム: アローダイアグラムといえば矢線と丸印で作業順序を表す図
  • クリティカルパス分析: クリティカルパス分析といえば最長経路が最短完了期間
  • マトリックス図: マトリックス図といえば行と列の交点で対応関係を整理

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。