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ネット上の行動規範と有害情報への対処

標準約 16 分その他の法律・ガイドライン・情報倫理

概要

本ユニットでは、インターネット上での行動規範(ネチケット・ネットマナー)と、フェイクニュースやヘイトスピーチといった有害情報、そしてそれらに法的に対処する情報流通プラットフォーム対処法を学びます。SNS が生活に浸透した現在、情報倫理として出題が増えている重要分野です。

用語5

情報流通プラットフォーム対処法

SNS等の運営者に違法・有害な投稿への迅速な削除対応等を求める法律。

情報流通プラットフォーム対処法は、SNS や大規模な掲示板などのプラットフォーム運営者に対し、権利侵害となる投稿への対応を義務づける法律です。従来のプロバイダ責任制限法を改正・改称したもので、誹謗中傷などの被害に対し、削除申請の窓口設置や対応状況の公表、迅速な判断などを運営者に求めます。 ネット上の違法・有害情報に制度面から対処する枠組みであり、本ユニットで唯一の高頻度な法制度です。試験では「投稿者本人ではなく、場(プラットフォーム)を提供する運営者に対応を求める法律」である点と、被害者救済を目的とする点を押さえておきましょう。

たとえ落書きされた掲示板の「管理人」に、苦情の受付窓口を設け、悪質な書き込みは速やかに消すよう求めるルールのようなものです。書いた本人ではなく場の管理者に責任を課します。

記憶フック情報流通プラットフォーム対処法といえばSNS運営者に削除対応を求める法律

被害者

削除等の申請

プラットフォーム運営者

迅速な判断・削除

対応状況の公表

ネチケット

ネットワーク上で守るべき礼儀・マナーの総称(ネット+エチケット)。

ネチケットは「ネットワーク」と「エチケット」を組み合わせた言葉で、インターネット上で他者と関わる際に守るべき礼儀や心得を指します。相手の立場を考えた言葉づかい、無断転載をしない、チェーンメールを送らない、といった基本的な作法が含まれます。 法律のような強制力はありませんが、トラブルを避け快適にネットを使うための土台となる考え方です。試験では、強制力のある法制度との違いや、「ネット上の基本的なマナー」を表す用語であることが問われます。次のネットマナーとほぼ同義語である点も押さえましょう。

たとえ対面での「あいさつをする」「割り込まない」といった日常の礼儀作法を、そのままインターネット上の振る舞いに置き換えたものです。

記憶フックネチケットといえばネット上のエチケット(礼儀)

ネットマナー

インターネット利用時に守るべき身近な作法・心得のこと。

ネットマナーは、インターネットを使う際に周囲へ配慮するための身近な作法のことで、ネチケットとほぼ同じ意味で使われます。SNS への投稿で個人情報を勝手に載せない、深夜の連絡を控える、誤情報を拡散しない、といった日常的な気づかいが該当します。 ネチケットと対(つい)で覚えるとよく、どちらも法的な罰則ではなく自主的に守るべき規範である点が共通します。試験では、これらが「ルールというより心がけ」であること、そして次に学ぶ有害情報の問題を未然に防ぐ行動規範であることを理解しておきましょう。

たとえ電車内で「通話を控える」「席を譲る」といった、罰則はないが皆が気持ちよく過ごすために守る暗黙のマナーと同じ感覚です。

記憶フックネットマナーといえばネチケットと対の身近なネット作法

フェイクニュース

事実でない情報を意図的に作り広める虚偽のニュースのこと。

フェイクニュースは、事実に基づかない虚偽の情報を、本物のニュースのように装って作成・拡散するものです。注目を集めたり、世論を誘導したり、特定の人や組織を陥れたりする目的で流され、SNS を通じて短時間で広く拡散するのが特徴です。 ネットマナーの逸脱が生む代表的な有害情報で、情報流通プラットフォーム対処法など制度的対処の対象にもなります。試験では、受け取った情報を鵜呑みにせず発信元や根拠を確かめる(ファクトチェック、情報リテラシー)という対処の考え方とあわせて問われます。

たとえ口コミで広まる「あの店は閉店したらしい」というデマのようなもの。確かめないまま次々と伝わり、本当のことのように広がってしまいます。

記憶フックフェイクニュースといえば意図的に作られ拡散される虚偽情報

ヘイトスピーチ

特定の民族・人種等への差別をあおる差別的言動のこと。

ヘイトスピーチは、特定の民族・人種・国籍・出身などを理由に、その属性をもつ人々を侮辱したり差別をあおったりする言動です。インターネット上では匿名で拡散しやすく、被害者の尊厳を深く傷つける有害情報として問題視されています。 フェイクニュースと並ぶ代表的な有害情報で、日本ではヘイトスピーチ解消法により、こうした不当な差別的言動の解消が国の責務として定められています。試験では、これが差別を助長する許されない言動であり、ネット上の有害情報・情報倫理の文脈で扱われる用語である点を押さえましょう。

たとえ街頭で特定の人々をののしり差別をあおる行為と同じものが、ネット上で匿名のまま行われ、より速く広く拡散してしまうイメージです。

記憶フックヘイトスピーチといえば特定の属性への差別をあおる言動

まとめ

要点

  • 情報流通プラットフォーム対処法は、投稿者本人ではなくSNS等の運営者に対し、権利侵害投稿への削除対応や対応状況の公表を求める法律(プロバイダ責任制限法の改正・改称)。
  • ネチケットとネットマナーはほぼ同義で、法的強制力はないがネット上で守るべき自主的な行動規範・心がけを指す。
  • フェイクニュースは意図的に作られ拡散される虚偽情報で、発信元や根拠を確かめる情報リテラシーが対処の鍵となる。
  • ヘイトスピーチは特定の民族・人種等への差別をあおる言動で、ヘイトスピーチ解消法がその解消を国の責務と定めている。
  • 全体として、個人のマナー(ネチケット・ネットマナー)から有害情報(フェイクニュース・ヘイトスピーチ)、そして制度的対処(対処法)へと、規範論から具体的問題・法的対処へつながる構成になっている。

記憶フック一覧

  • 情報流通プラットフォーム対処法: 情報流通プラットフォーム対処法といえばSNS運営者に削除対応を求める法律
  • ネチケット: ネチケットといえばネット上のエチケット(礼儀)
  • ネットマナー: ネットマナーといえばネチケットと対の身近なネット作法
  • フェイクニュース: フェイクニュースといえば意図的に作られ拡散される虚偽情報
  • ヘイトスピーチ: ヘイトスピーチといえば特定の属性への差別をあおる言動

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。