用語(6)
エコーチェンバー
似た意見の人だけで交流し、自分の考えが増幅・固定化される現象。
エコーチェンバーとは、SNSなどで自分と似た意見を持つ人ばかりとつながった結果、同じ主張が反響し合って増幅され、特定の意見が正しいと思い込みやすくなる現象です。閉じた部屋(チェンバー)の中で声が反響(エコー)する様子にたとえた言葉です。
反対意見に触れる機会が減るため、考えが偏ったり過激になったりしやすくなります。次のフィルターバブルが「アルゴリズムによる情報の選別」であるのに対し、エコーチェンバーは「人とのつながりや交流」によって生じる点が違いです。試験ではこの両者の対比が問われます。
たとえ壁に囲まれた部屋で自分の声がこだまして返ってくるようなもの。同じ意見の仲間うちで「そうだそうだ」と繰り返すうち、それが世の中の常識だと錯覚してしまう状態です。
記憶フックエコーチェンバーといえば似た意見の反響で考えが偏る現象
フィルターバブル
アルゴリズムが好みの情報だけを選別し、見える情報が偏る現象。
フィルターバブルとは、検索エンジンやSNSのアルゴリズムが、利用者の閲覧履歴や好みに合わせて情報を自動で選別(フィルタリング)した結果、自分に都合のよい情報ばかりに囲まれ、視野が泡(バブル)の中のように狭まる現象です。
エコーチェンバーが人との交流で生じるのに対し、フィルターバブルはシステムのアルゴリズムが原因である点が大きな違いです。両者はしばしばセットで語られ、いずれも情報の偏りを招きます。試験では『アルゴリズムによる選別=フィルターバブル』という対応関係と、エコーチェンバーとの区別が狙われます。
たとえ店員が「あなた好みの商品だけ」を毎回選んで見せてくれる売り場のようなもの。便利な反面、それ以外の商品が存在することにすら気づけなくなる、見えない泡に包まれた状態です。
記憶フックフィルターバブルといえばアルゴリズムが好みの情報だけ選別する現象
デジタルタトゥー
ネット上に公開され、消去が困難なまま残り続ける情報のこと。
デジタルタトゥーとは、一度インターネットに公開した情報が、転載や保存によって完全には消せず半永久的に残り続けることを、消えない入れ墨(タトゥー)にたとえた言葉です。投稿した写真や書き込みが該当します。
本人が元の投稿を削除しても、誰かが保存・拡散していれば情報は残り、将来の進学や就職などで不利益を被ることがあります。エコーチェンバーやフィルターバブルが「情報の偏り」の問題なのに対し、デジタルタトゥーは「情報の永続性・消去困難」が論点である点を区別しましょう。安易な投稿への注意喚起として試験でも扱われます。
たとえ一度入れたら簡単には消せない入れ墨のようなもの。軽い気持ちで投稿した一枚の写真が、何年も後まで消えずに残り、自分を悩ませ続けることがあります。
記憶フックデジタルタトゥーといえばネット上に消えず残り続ける情報
フィルタリング
有害・不適切なサイトや情報を遮断し、閲覧を制限する技術。
フィルタリングとは、有害情報や不適切なWebサイトをあらかじめ判別し、その閲覧や受信を遮断する技術・仕組みです。違法・有害なサイトを一覧で禁止するブラックリスト方式や、許可したサイトだけ見せるホワイトリスト方式があります。
ここから対策編に入ります。フィルタリングは有害情報そのものを「見せない」ように遮断する基本技術で、後述のペアレンタルコントロールの中核手段にもなります。試験では、フィルタリングが『有害サイトを遮断・制限する技術』である点、ブラックリスト/ホワイトリストの違いが問われます。
たとえ郵便物を仕分けて、危険物や迷惑な広告を玄関に届く前に取り除く門番のようなもの。家の中(端末)に有害なものが入ってこないよう、入口でふるい分けます。
記憶フックフィルタリングといえば有害サイトを遮断・制限する技術
ペアレンタルコントロール
保護者が子どものネット利用を管理・制限する機能・取組み。
ペアレンタルコントロールとは、保護者(ペアレント)が子どものスマートフォンやゲーム機、PCの利用を管理・制限する機能や取り組みのことです。フィルタリングによる有害サイトの遮断に加え、利用時間の制限、アプリの購入制限などを設定できます。
フィルタリングが情報を遮断する技術そのものであるのに対し、ペアレンタルコントロールはそれを『保護者が子どもを守る』文脈で具体化・拡張した対策です。子どもを有害情報やトラブルから守る目的で用いられます。試験では、保護者が子どもの利用を制限する仕組みであること、フィルタリングを含む点が問われます。
たとえテレビに「子ども向けチャンネルしか映らない」設定をして、見る時間も決める親のしつけのようなもの。子どもが危険な情報に触れないよう、保護者が前もって枠を決めます。
記憶フックペアレンタルコントロールといえば保護者が子どものネット利用を管理・制限
ファクトチェック
情報が事実かを根拠に基づき検証し、真偽を確かめる取組み。
ファクトチェックとは、ニュースやSNSで流れる情報が事実かどうかを、客観的な根拠や一次情報に基づいて検証し、真偽を確かめる取り組みです。フェイクニュース(偽情報)やデマの拡散を防ぐ手段として重視されています。
フィルタリングが情報を機械的に「遮断する」受け身の対策であるのに対し、ファクトチェックは情報の真偽を人が能動的に「確かめる」点が特徴です。受け取った情報をうのみにせず、出典や複数の情報源を確認する姿勢が情報リテラシーの基本となります。試験では、偽情報対策としての事実確認の取り組みであることが問われます。
たとえうわさ話を聞いたとき「本当?」と一次情報の発信元や複数の人に裏を取る行動のようなもの。情報をそのまま信じず、根拠をたどって真偽を見極める作業です。
記憶フックファクトチェックといえば情報の真偽を根拠で検証する取組み