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外部資源の活用と企業間連携

頻出約 18 分経営戦略手法

概要

このユニットでは、自社単独ではなく他社と連携・外注して事業を進める代表的な形態を学ぶ。企業間連携の総称であるアライアンス、協調の場であるエコシステムから、業務を外部委託するアウトソーシング、生産委託のOEM・ファブレス、店舗網を広げるフランチャイズチェーンへと展開する。経営戦略手法の中でも頻出の重要分野である。

用語6

アライアンス

資本統合を伴わず、複数企業が協力関係を結んで事業を進める企業間連携の総称。

アライアンスは、複数の企業が互いの強みを活かすため、独立性を保ったまま協力関係を結ぶことを指す総称的な概念です。共同開発・販売提携・技術提携などが含まれ、本ユニットの上位枠組みになります。 試験では、合併や買収(M&A)のように資本を統合して一つになるのではなく、各社が独立したまま手を組む点が問われます。一社では足りない技術・販路・資源を素早く補える反面、利害が衝突すると解消しやすいという特徴も押さえましょう。

たとえ別々の店どうしが「うちは料理、君は配達」と役割を分けて協力するようなもの。会社を一つに合併するのではなく、独立したまま手を組みます。

記憶フックアライアンスといえば資本統合せず手を組む企業間連携の総称

アライアンス(企業間連携)

技術提携

販売提携

共同開発

生産委託(OEM等)

エコシステム

複数の企業や利用者が相互に依存し協調しながら共存する事業環境・生態系。

エコシステム(ビジネスエコシステム)は、自然界の生態系になぞらえ、製品やサービスを核として複数の企業・開発者・利用者が相互に依存し合い、全体で価値を生み出す事業環境を指します。 試験では、二社間の協力にとどまるアライアンスより広く、プラットフォームを中心に多くの参加者が協調・共存する全体像を表す点が問われます。スマートフォンのアプリ市場のように、基盤提供者と多数の参加者が共に発展する仕組みをイメージするとよいでしょう。

たとえスマホのアプリストアのように、基盤を作る会社・アプリを作る開発者・使う利用者が互いに支え合って一つの市場として栄える様子。森の生態系に似ています。

記憶フックエコシステムといえば複数企業が協調共存する事業の生態系

アウトソーシング

自社の業務の一部を、専門の外部企業に委託して任せること(外部委託)。

アウトソーシングは、自社で行っていた業務の一部を外部の専門企業に委託することです。情報システムの運用、コールセンター、給与計算などが代表例で、自社は得意な中核業務(コア事業)に経営資源を集中できます。 試験では、コスト削減や専門性の活用という利点とともに、社内にノウハウが蓄積しにくい・情報漏えいなどのリスクという欠点が問われます。本ユニットの個別形態の中で最も基本的な外部委託の形だと押さえましょう。

たとえ家庭で掃除や料理を家事代行サービスに任せ、自分は本業に時間を使うようなもの。得意な人に任せて自分は中核に集中します。

記憶フックアウトソーシングといえば業務を外部の専門企業に委託

OEM

相手先のブランド名で販売される製品を、製造企業が受託して生産すること。

OEM(Original Equipment Manufacturer/Manufacturing)は、製造を引き受ける企業が、委託元(発注側)のブランド名で売られる製品を生産する形態です。受託側は自社ブランドを出さず、生産能力を活かします。 試験では、委託側は工場を持たずに製品を調達でき、受託側は設備を有効活用できるという双方の利点が問われます。次に学ぶファブレスは「生産を委託する側」、OEMの受託企業は「生産を引き受ける側」という対の関係で理解すると整理しやすいです。

たとえ有名ブランドのチョコを、ブランドを持たない工場が代わりに作って納めるようなもの。作る会社と名前を付けて売る会社が分かれています。

記憶フックOEMといえば相手先ブランドの製品を受託生産

生産を委託

製品を供給

自社ブランドで販売

委託元(ブランド企業/ファブレス)

受託企業(OEM)

市場

ファブレス

自社で生産工場を持たず、製造を外部に委託して企画・設計・販売に専念する形態。

ファブレスは、自社で製造工場(fab)を持たず(less)、生産を外部の工場に委託する企業形態です。企業は製品の企画・設計やブランド・販売に経営資源を集中し、生産設備への巨額投資を避けられます。 試験では、生産を委託する「委託側」がファブレス、その生産を引き受けるのがOEM(受託側)という対応関係が問われます。半導体や電子機器の業界でよく見られる形だと押さえ、工場を持たないことが最大の特徴だと覚えましょう。

たとえ自分の店を持たず、レシピと看板だけ作って調理は他店に任せる料理ブランドのようなもの。工場を持たずアイデアと販売に集中します。

記憶フックファブレスといえば自社工場を持たず製造を外部委託

フランチャイズチェーン

本部がブランドや経営ノウハウを加盟店に供与し、対価を得て店舗網を広げる仕組み。

フランチャイズチェーン(FC)は、本部(フランチャイザー)が自社のブランド名・商品・経営ノウハウを加盟店(フランチャイジー)に提供し、加盟店はその対価としてロイヤリティを支払う連携形態です。コンビニや飲食チェーンが代表例です。 試験では、本部は少ない自己資本で短期間に店舗網を拡大でき、加盟店は実績あるブランドと指導を得て開業できる、という双方の利点が問われます。資本統合を伴わず、契約で結ばれた連携・分業の応用例だと押さえましょう。

たとえ人気店の看板・メニュー・運営マニュアルを借りて自分のお店を開き、その使用料を払うようなもの。本部の信用を借りて素早く開業できます。

記憶フックフランチャイズチェーンといえばブランド・ノウハウ供与で店舗網拡大

まとめ

要点

  • アライアンスは資本統合を伴わない企業間連携の総称で、エコシステムは複数企業が協調共存する広い事業環境を表す。
  • アウトソーシングは業務を外部の専門企業に委託する最も基本的な外部活用の形で、コア事業への集中とノウハウ非蓄積のリスクが対になる。
  • OEMは相手先ブランド製品を受託生産する形態、ファブレスは自社工場を持たず生産を委託する形態で、受託側と委託側として対をなす。
  • フランチャイズチェーンは本部がブランド・ノウハウを供与し加盟店から対価を得て、少ない資本で店舗網を拡大する連携の応用例である。
  • 総括概念(アライアンス・エコシステム)から個別形態(アウトソーシング・OEM・ファブレス・FC)へと、資本統合を伴わない実行手段が広がる。

記憶フック一覧

  • アライアンス: アライアンスといえば資本統合せず手を組む企業間連携の総称
  • エコシステム: エコシステムといえば複数企業が協調共存する事業の生態系
  • アウトソーシング: アウトソーシングといえば業務を外部の専門企業に委託
  • OEM: OEMといえば相手先ブランドの製品を受託生産
  • ファブレス: ファブレスといえば自社工場を持たず製造を外部委託
  • フランチャイズチェーン: フランチャイズチェーンといえばブランド・ノウハウ供与で店舗網拡大

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。