← 教科書一覧へ多様なマーケティング手法とプロモーション
頻出約 16 分マーケティング
概要
顧客に働きかける多様なマーケティング手法を学ぶ単元です。複数媒体を組み合わせるクロスメディア、顧客に見つけてもらうインバウンド、位置情報を使うロケーションベースといった現代的手法に加え、4Pのプロモーションを構成する広告と販売促進の基礎を扱います。各手法の狙いの違いを区別できることが、頻出のマーケティング分野での得点につながります。
用語(5)
クロスメディアマーケティング
テレビ・Web・紙など複数の媒体を組み合わせて相乗効果を狙う手法。
クロスメディアマーケティングは、テレビ・新聞・雑誌・Web・SNS・チラシなど性質の異なる複数のメディアを連携させ、それぞれの長所を生かして顧客に働きかける手法です。
たとえばテレビCMで興味を引き、二次元コードからWebサイトへ誘導し、SNSで詳しい情報を届ける、といった流れを作ります。1つの媒体だけを使う場合より広く深く訴求できる点が特徴です。試験では『複数のメディアを組み合わせて相乗効果を狙う』という狙いを押さえましょう。
たとえ1つの楽器より、いくつもの楽器を組み合わせた合奏のほうが豊かに聞こえるのと同じで、複数の媒体を重ねて訴求力を高めます。
記憶フッククロスメディアマーケティングといえば複数の媒体を組み合わせて相乗効果
インバウンドマーケティング
有益な情報を発信し、顧客のほうから見つけて来てもらう手法。
インバウンドマーケティングは、ブログ記事・動画・検索エンジン最適化(SEO)・SNSなどで役立つ情報を発信し、興味を持った顧客のほうから自社を見つけて近づいてもらう手法です。
企業側から一方的に売り込む従来型のアウトバウンド(広告・電話営業など)とは逆向きのアプローチである点が特徴です。試験では『顧客に見つけてもらう=引き寄せる』という方向性が問われます。押し売りではなく、有益なコンテンツで信頼を得て自然に来てもらう考え方だと覚えましょう。
たとえ声をかけて回る客引きではなく、おいしそうな香りを漂わせてお客のほうから店に入ってきてもらう飲食店のようなやり方です。
記憶フックインバウンドマーケティングといえば顧客のほうから見つけて来てもらう
ロケーションベースマーケティング
GPSなどの位置情報を使い、その場所に応じた情報を届ける手法。
ロケーションベースマーケティングは、スマートフォンのGPSや基地局・Wi-Fiなどから得た位置情報を活用し、顧客が今いる場所に合わせた広告やクーポンを届ける手法です。
たとえば店舗の近くを通った人にセール情報を通知する、といった使い方をします。位置情報を起点にする点が他の手法との違いで、時間帯や行動と組み合わせるとより効果が高まります。試験では『位置情報を利用してその場所に適した情報を提供する』という特徴を押さえましょう。
たとえ近くを通りかかった人に「すぐそこの店、今セール中ですよ」と声をかけるようなもの。今いる場所に合わせて案内を出します。
記憶フックロケーションベースマーケティングといえば位置情報でその場に合った情報
広告
媒体に料金を払い、不特定多数へ商品やサービスを知らせる活動。
広告は、テレビ・新聞・雑誌・Web・看板などの媒体に費用を払って枠を確保し、不特定多数の人へ商品やサービスの情報を広く知らせる活動です。マーケティングの4P(製品・価格・流通・プロモーション)のうちプロモーションを構成する基本要素の1つです。
主な目的は認知度の向上やイメージづくりで、多くの人に知ってもらうことに向いています。試験では、価格を一時的に下げたり試供品を配ったりして直接購入を後押しする販売促進との役割の違いが問われます。広告=広く知らせる、と整理しておきましょう。
たとえ町じゅうに貼られたポスターのように、たくさんの人に「こんな商品がありますよ」と一斉に知らせる役割を担います。
記憶フック広告といえば料金を払い不特定多数へ広く知らせる
販売促進
値引き・試供品・ポイントなどで購入を直接後押しする活動。
販売促進(セールスプロモーション)は、値引き・クーポン・試供品(サンプル)配布・ポイント還元・増量パックなどによって、顧客の購買意欲を直接刺激し、その場での購入や来店を後押しする活動です。広告と並ぶプロモーションの基本要素です。
広告が『広く知らせて認知を高める』ことを狙うのに対し、販売促進は『今すぐ買ってもらう』という短期的・直接的な購買行動の喚起を狙う点が大きな違いです。試験ではこの両者の役割の違いがよく問われ、販売促進はこの分野で最も頻出する用語の1つです。具体例(クーポンや試供品)と結び付けて覚えましょう。
たとえスーパーの「今だけ半額」シールや試食コーナーのようなもの。知らせるだけでなく、その場で「買おう」と思わせるひと押しです。
記憶フック販売促進といえば値引きや試供品で購入を直接後押し
まとめ
要点
- 本単元は『クロスメディア・インバウンド・ロケーションベース』という現代的なマーケティング手法と、プロモーションを構成する『広告・販売促進』の基礎を扱う。
- クロスメディアマーケティングは複数の媒体を組み合わせて相乗効果を狙う手法、インバウンドマーケティングは有益な情報で顧客のほうから見つけて来てもらう手法。
- ロケーションベースマーケティングはGPSなどの位置情報を使い、その場所に応じた情報を届ける手法。
- 広告と販売促進はともに4Pのプロモーションを構成する要素。広告=広く知らせて認知を高める、販売促進=値引き・試供品などで購入を直接後押しする、という役割の違いが頻出。
- 販売促進はこのマーケティング分野で最も出題されやすい用語の1つで、クーポンや試供品といった具体例と結び付けて押さえる。
記憶フック一覧
- クロスメディアマーケティング: クロスメディアマーケティングといえば複数の媒体を組み合わせて相乗効果
- インバウンドマーケティング: インバウンドマーケティングといえば顧客のほうから見つけて来てもらう
- ロケーションベースマーケティング: ロケーションベースマーケティングといえば位置情報でその場に合った情報
- 広告: 広告といえば料金を払い不特定多数へ広く知らせる
- 販売促進: 販売促進といえば値引きや試供品で購入を直接後押し
関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。