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電子決済とデータ交換の基盤

標準約 18 分e-ビジネス

概要

本ユニットでは、EC の取引を成立させる「お金とデータの流れ」を学びます。企業間データ交換の EDI、資金移動の EFT という基盤から、キャッシュレス決済・電子マネー・インターネットバンキングなど消費者の支払い手段まで扱います。決済とデータ交換は e-ビジネスの中核で頻出する重要分野です。

用語6

EDI

企業間で取引データを標準形式により電子的に交換する仕組み。

EDI(Electronic Data Interchange、電子データ交換)は、受発注・請求・出荷などの取引情報を、企業間でコンピュータどうしが直接やり取りする仕組みです。紙の伝票や FAX を使わず、あらかじめ取り決めた標準的な形式(フォーマットや手順)でデータを交換します。 ポイントは「データの形式・伝送手順などを標準化しておくこと」で、これにより異なる企業のシステムどうしでも自動でデータを処理できます。試験では、EDI が企業間(B to B)の取引データ交換であること、人手を介さず効率化・ミス削減につながることが問われます。お金そのものを動かす EFT と対比して覚えましょう。

たとえ取引先どうしが「伝票はこの書式・この送り方で出す」と約束しておき、機械が自動で読み書きできるようにした共通の郵便ルールのようなものです。

記憶フックEDIといえば企業間で取引データを標準形式で電子交換

自社システム

標準フォーマットに変換

電子的に送信

取引先システム

EFT

金融機関間などで資金を電子的に移動させる仕組み。

EFT(Electronic Funds Transfer、電子資金移動)は、現金や紙の小切手を使わず、コンピュータネットワークを通じてお金そのものを移動させる仕組みです。銀行振込や口座引き落とし、給与の口座振込などがその代表例にあたります。 EDI が「取引データ」を電子的にやり取りするのに対し、EFT は「資金(お金)」を電子的に動かす点が違いです。試験では、この EDI とのペア(データの流れ=EDI、お金の流れ=EFT)で問われやすく、後で学ぶインターネットバンキングはこの EFT を消費者が利用する形態にあたると理解しておくと整理しやすくなります。

たとえ現金を手渡しせず、銀行どうしの帳簿上で数字を書き換えてお金を動かす仕組み。財布の現金ではなく、口座の残高だけが移動するイメージです。

記憶フックEFTといえば資金を電子的に移動させる仕組み

キャッシュレス決済

現金を使わずに支払いを行う決済方法の総称。

キャッシュレス決済は、紙幣・硬貨といった現金を使わずに支払いを済ませる決済方法をまとめて指す言葉です。クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QR コード決済などが含まれ、消費者向けの支払い手段の入口となる総称です。 支払いのタイミングで、先払い(プリペイド型、事前にチャージ)・即時払い(デビット型、その場で口座から引き落とし)・後払い(ポストペイ型、クレジット)に分類できる点が試験で問われます。現金管理の手間が減る一方、停電・通信障害時に使えないなどの特徴もあわせて押さえましょう。

たとえ財布の現金を出す代わりに、カードやスマホをかざして支払う方法の総称。会計の仕方が「現金以外」ならまとめてこの仲間に入ります。

記憶フックキャッシュレス決済といえば現金を使わない支払いの総称

キャッシュレス決済

先払い(プリペイド)

即時払い(デビット)

後払い(ポストペイ/クレジット)

電子マネー

貨幣価値を電子データで持ち、支払いに使えるIC等の手段。

電子マネーは、お金の価値を電子データとして IC カードやスマートフォンに記録し、それを使って支払いをする手段です。交通系 IC カードや流通系のプリペイド型がよく知られ、キャッシュレス決済の代表的な具体例の一つです。 多くは事前にお金をチャージして使う先払い(プリペイド)型で、少額の支払いをかざすだけで素早く済ませられるのが特徴です。試験では、キャッシュレス決済という総称の中の一手段であること、クレジットカード(後払い)との支払いタイミングの違いを押さえることがポイントです。

たとえあらかじめお金を入れておく「電子のプリペイドカード」。残高ぶんだけ、かざすだけで支払える回数券や図書カードのデジタル版のようなものです。

記憶フック電子マネーといえば貨幣価値を電子データで持つ支払い手段

インターネットバンキング

銀行取引をインターネット経由で行えるサービス。

インターネットバンキングは、銀行の窓口や ATM に出向かなくても、パソコンやスマートフォンからインターネット経由で残高照会・振込・振替などの銀行取引を行えるサービスです。24 時間どこからでも利用できる利便性が特徴です。 これは EFT(電子資金移動)を消費者が直接操作して利用する形態にあたります。試験では、利便性と引き換えにフィッシングや不正送金などのセキュリティ対策(ワンタイムパスワードなど)が重要になる点も問われます。次のアカウントアグリゲーションは、このサービスの口座情報を複数まとめる発展形です。

たとえ銀行の窓口や ATM を、手元のスマホの中に持ち歩くようなもの。並ばずに自宅から振込や残高確認ができる、いつでも開いている銀行の支店です。

記憶フックインターネットバンキングといえば銀行取引をネット経由で行うサービス

アカウントアグリゲーション

複数の金融機関の口座情報を一つにまとめて閲覧できるサービス。

アカウントアグリゲーションは、複数の銀行口座・クレジットカード・証券口座などの情報を一つの画面に集約して、まとめて確認できるようにするサービスです。家計簿アプリや資産管理アプリで使われています。 個々のインターネットバンキング(1 つの口座)を前提に、それらを横断して一元管理する応用的なサービスである点が特徴です。試験では、「アグリゲーション=集約」という意味と、複数口座の情報を一括で見える化するサービスだと理解しておけば判断できます。FinTech サービスの一例としても押さえておきましょう。

たとえあちこちの銀行や証券会社に置いた通帳を、1 冊のノートに書き写してまとめて眺められるようにする「お金の見える化ダッシュボード」のようなものです。

記憶フックアカウントアグリゲーションといえば複数口座の情報を一元化して閲覧

まとめ

要点

  • EC の取引は「データの流れ(EDI)」と「お金の流れ(EFT)」という基盤の上に成り立つ。EDI=取引データの電子交換、EFT=資金の電子移動、と対で覚える。
  • キャッシュレス決済は現金を使わない支払いの総称で、支払いタイミングにより先払い(プリペイド)・即時払い(デビット)・後払い(ポストペイ)に分類できる。
  • 電子マネーはキャッシュレス決済の代表例で、多くが事前チャージ型(先払い)。少額・かざすだけの素早い支払いが特徴。
  • インターネットバンキングは EFT を消費者が利用する形態。利便性が高い反面、不正送金対策などのセキュリティが重要。
  • アカウントアグリゲーションは複数金融機関の口座情報を一元化するサービスで、インターネットバンキングを前提とした発展形(FinTech の一例)。

記憶フック一覧

  • EDI: EDIといえば企業間で取引データを標準形式で電子交換
  • EFT: EFTといえば資金を電子的に移動させる仕組み
  • キャッシュレス決済: キャッシュレス決済といえば現金を使わない支払いの総称
  • 電子マネー: 電子マネーといえば貨幣価値を電子データで持つ支払い手段
  • インターネットバンキング: インターネットバンキングといえば銀行取引をネット経由で行うサービス
  • アカウントアグリゲーション: アカウントアグリゲーションといえば複数口座の情報を一元化して閲覧

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。