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業務環境とグループウェア

頻出約 23 分業務プロセス

概要

本ユニットでは、業務で使うデバイスやネットワークの活用形態(BYOD・IoT・M2M)と、組織内の情報共有やコミュニケーションを支えるグループウェア/オフィスツール(Web会議・電子メール・電子掲示板・ブログ・チャット)を学びます。業務効率化や情報共有の手段として、頻出かつ実務に直結する重要分野です。

用語8

BYOD

従業員が私物の端末を業務に利用すること。Bring Your Own Device の略。

BYOD(Bring Your Own Device)は、社員が個人で所有するスマートフォンやノートPCを業務にも使う利用形態です。会社が端末を用意する手間やコストを抑えられ、使い慣れた端末で生産性を上げられる利点があります。 一方で、私物端末には会社の管理が及びにくく、情報漏えいやマルウェア感染などのセキュリティリスクが高まる点が課題です。試験では「私物端末の業務利用」という定義と、利便性とセキュリティリスクが表裏一体である点が問われます。対策としてMDM(モバイル端末管理)などで端末を管理する考え方も押さえましょう。

たとえ会社支給の制服ではなく、自分の私服で出勤して仕事をするようなもの。慣れて快適な反面、会社が服装を管理しにくくなります。

記憶フックBYODといえば私物端末を業務利用

IoT

さまざまなモノをインターネットに接続し情報をやり取りする仕組み。

IoT(Internet of Things、モノのインターネット)は、家電・センサー・自動車・工場の機器など、あらゆるモノをネットワークに接続して情報を収集・活用する仕組みです。集めたデータを分析して業務の自動化や効率化、新サービスの提供につなげます。 例えば工場の機械の稼働状況を遠隔監視したり、センサーで温度を測って空調を自動制御したりします。試験では「モノをインターネットにつなぐ」という基本概念と、後述のM2Mとの関係(人を介さない機器間通信を含む、より広い概念)が問われます。

たとえ今まで人がいちいち見たり操作していた家電や機械に「ネット接続の口」を付け、互いに状況を報告し合って自動で連携させるイメージです。

記憶フックIoTといえばモノをインターネットに接続

モノ(センサー・機器)

ネットワーク

クラウド・サーバ

データ分析・活用

M2M

人を介さず機器同士が直接通信し連携する仕組み。Machine to Machine の略。

M2M(Machine to Machine)は、機械と機械が人の操作を介さずに直接データをやり取りし、自動で連携する仕組みです。センサーが計測した値を別の機器へ送り、その機器が自動で動作する、といった処理を人手なしで行います。 IoTと似ていますが、IoTがインターネットを通じて多様なモノとクラウドをつなぐ広い概念であるのに対し、M2Mは「機器間の直接的な通信」に焦点を当てた概念です。試験では、人を介さない機器同士の自動通信であること、IoTを支える基盤的な通信形態である点が問われます。

たとえ自動販売機が「在庫が減った」と自分で倉庫システムに連絡して補充を頼むように、機械同士が人を呼ばずに直接やり取りするイメージです。

記憶フックM2Mといえば人を介さない機器間の直接通信

機器A

機器B

※人の操作なしで直接通信

Web会議

インターネット経由で映像・音声を使い遠隔で行う会議。

Web会議は、インターネットを通じて映像と音声をやり取りし、離れた場所にいる人同士が会議を行う仕組みです。専用の機材がなくてもPCやスマートフォンとアプリで参加でき、画面共有や資料共有もできます。 移動の時間やコストを削減でき、テレワークや遠隔地との打ち合わせで広く使われます。試験では、遠隔地をつなぐリアルタイム(同期型)のコミュニケーション手段である点、電子メールのような非同期の手段との違いが問われます。テレビ会議に比べ汎用機器で手軽に使える点も特徴です。

たとえ電話を「顔が見える複数人版」にしたもの。離れた場所にいながら、同じ部屋に集まったように画面越しに話し合えます。

記憶フックWeb会議といえばネット経由の遠隔リアルタイム会議

電子メール

ネットワーク経由で文章やファイルを送受信する非同期の通信手段。

電子メール(Eメール)は、ネットワークを通じて宛先(メールアドレス)に文章やファイルを送る、最も基本的な通信手段です。相手がその場にいなくても送れて、受け手は都合のよいときに読める「非同期型」のやり取りが特徴です。 1通を複数人へ同時に送ったり(CC・BCC)、ファイルを添付したりできます。試験では、リアルタイムでないこと(送信と受信の時間がずれてよい)、チャットやWeb会議など同期型ツールとの違い、ビジネス文書のやり取りの基本である点が問われます。

たとえ相手のポストに手紙を投函するようなもの。出した瞬間に相手が読む必要はなく、相手は後で都合のよいときに開いて読めます。

記憶フック電子メールといえば非同期で送る文章・ファイル

電子掲示板

複数人が書き込みを投稿し合い情報を共有するネット上の場。

電子掲示板(BBS)は、ネットワーク上に用意された場所に複数の人が書き込みを投稿し、その内容を皆で閲覧・共有できる仕組みです。テーマごとにスレッドを立て、質問や意見をやり取りできます。 電子メールが特定の相手への個別送信であるのに対し、電子掲示板は「不特定または複数の人と内容を共有する」点が違いです。試験では、一対多・多対多の情報共有手段であること、メール(個別)との使い分けが問われます。組織内の情報共有や議論の蓄積に使われます。

たとえ会社の壁に貼られた「伝言板」のようなもの。誰でも書き込め、通りかかった人が皆その内容を読んで情報を共有できます。

記憶フック電子掲示板といえば複数人で書き込み共有する場

ブログ

個人や組織が記事を時系列で公開・蓄積する情報発信の仕組み。

ブログ(blog)は、書き手が記事を投稿し、新しいものから時系列で並べて公開していくWebサイト形式の情報発信ツールです。日記や解説、お知らせなどを継続的に蓄積でき、読者がコメントを付けられるものもあります。 電子掲示板が複数人で雑多に書き込み合う「共有の場」であるのに対し、ブログは書き手が主体となって情報を「発信・蓄積」する点が特徴です。試験では、情報発信・蓄積のツールである点と、掲示板との性格の違いが問われます。組織では広報や社内情報の発信に使われます。

たとえ個人が発行する「連載コラム付きの掲示物」のようなもの。書き手が定期的に記事を出し、読み手はそれを順に読んでいきます。

記憶フックブログといえば時系列で記事を発信・蓄積

チャット

短い文章をリアルタイムにやり取りする会話形式の通信手段。

チャットは、短いメッセージをその場で送り合い、会話のようにリアルタイム(同期型)でやり取りする通信手段です。テキストを中心に、素早く気軽にコミュニケーションでき、グループでの会話やファイル共有ができるものも多くあります。 電子メールが1通ずつ改まって送る非同期型なのに対し、チャットは即時性が高く、軽快なやり取りに向きます。試験では、リアルタイム性と手軽さが特徴である点、メール(非同期・改まった文書)との使い分けが問われます。近年はビジネスチャットとして業務の連絡に広く使われます。

たとえメールが「手紙」なら、チャットは「立ち話」のようなもの。短い言葉をテンポよく交わし、その場ですぐに返事が返ってきます。

記憶フックチャットといえば短文をリアルタイムにやり取り

まとめ

要点

  • BYODは私物端末の業務利用で、利便性・コスト削減の反面、情報漏えいなどのセキュリティリスクを伴う。
  • IoTはモノをインターネットに接続して情報を活用する広い概念、M2Mは人を介さない機器同士の直接通信で、IoTを支える基盤的な通信形態。
  • コミュニケーションツールは『同期型(Web会議・チャット)』と『非同期型(電子メール・電子掲示板・ブログ)』に大別できる。
  • 電子メールは個別送信、電子掲示板は複数人での共有、ブログは書き手による発信・蓄積と、情報共有の向きが異なる。
  • これらのツールはグループウェアとして組織内の情報共有・コミュニケーションを支え、業務効率化に貢献する。

記憶フック一覧

  • BYOD: BYODといえば私物端末を業務利用
  • IoT: IoTといえばモノをインターネットに接続
  • M2M: M2Mといえば人を介さない機器間の直接通信
  • Web会議: Web会議といえばネット経由の遠隔リアルタイム会議
  • 電子メール: 電子メールといえば非同期で送る文章・ファイル
  • 電子掲示板: 電子掲示板といえば複数人で書き込み共有する場
  • ブログ: ブログといえば時系列で記事を発信・蓄積
  • チャット: チャットといえば短文をリアルタイムにやり取り

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。