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電子メールの仕組みと宛先指定

頻出約 18 分ネットワーク応用

概要

本ユニットでは、インターネットの代表的応用サービスである電子メールの仕組みを学びます。受信を蓄えるメールボックス、複数の相手へ同じ内容を送る同報メールとメーリングリスト、宛先指定欄のcc/bccの使い分け、本文や添付の形式を定めるMIMEまでを扱います。出題頻度の高い分野で、特にcc/bccの違いは頻出です。

用語6

メールボックス

届いた電子メールをユーザーごとに蓄えておく保管領域。

メールボックスは、メールサーバ上に用意された利用者ごとの受信箱で、届いたメールが取り出されるまで保管されます。送信者はいつでもメールを送れますが、受信者は都合のよいときにメールボックスから受信して読みます。 このように、送信と受信のタイミングが一致しなくてよい点が電子メールの特徴です。試験では、メールが相手のパソコンへ直接届くのではなく、いったんサーバ上のメールボックスに蓄えられてから受信する、という基本の流れが問われます。

たとえ自宅の郵便受け(ポスト)のようなもの。郵便屋さんが入れておいた手紙を、自分の都合のよいときに取りに行って読むのと同じ仕組みです。

記憶フックメールボックスといえばサーバ上の受信箱(届いたメールの保管領域)

同報メール

同一内容のメールを複数の宛先へまとめて送る送り方。

同報メールは、1通のメールを複数の相手に同時に送ることをいいます。宛先欄(To)やcc・bccに複数のアドレスを並べることで実現でき、同じ案内を大勢へ一斉に伝えたいときに使います。 試験では「同じ内容を複数の人へ一斉送信すること」を指す用語として問われます。次に学ぶメーリングリストは、この同報を仕組みとして固定化したものだという関係を押さえておくと違いが理解しやすくなります。

たとえ1枚の回覧板を複数の家に回して同じお知らせを共有するように、同じ内容を一度に大勢へ届けるイメージです。

記憶フック同報メールといえば同じ内容を複数宛先へ一斉送信

メーリングリスト

1つの代表アドレス宛で登録メンバー全員に配信する仕組み。

メーリングリストは、あらかじめ登録したメンバーをひとまとめにし、代表となる1つのアドレスへ送るだけで全員に同じメールが届く仕組みです。送信者は個々のアドレスを書く必要がなく、メンバーの追加・削除も一元管理できます。 同報メールが「宛先を都度並べる」のに対し、メーリングリストは「グループを仕組みとして固定する」点が違いです。試験では、代表アドレス1つへの送信で登録者全員へ配信されるという特徴が問われます。

たとえ部署名の社内便受けのようなもの。「営業部」宛に出せば、誰が所属しているかを書かなくても、登録された全員に同じ書類が配られます。

記憶フックメーリングリストといえば代表アドレス1つで登録メンバー全員へ配信

送信者

代表アドレス(ML)

メンバー1

メンバー2

メンバー3

cc

参考として送る宛先で、全受信者にアドレスが見える欄。

cc(カーボンコピー)は、主たる宛先(To)とは別に「参考までに見ておいてほしい」相手を指定する欄です。ccに入れたアドレスは、Toやほかのccのすべての受信者から見える状態で送られます。 試験では、ccに指定したアドレスが受信者全員に公開される点が重要で、アドレスを隠して送るbccとの対比で出題されます。誰が同じメールを受け取っているかを互いに知ってよい場合にccを使う、と覚えましょう。

たとえ会議の議事録を「念のため上司にも共有」と全員に分かる形で送るようなもの。誰に共有したかが受け取った人みんなに見えています。

記憶フックccといえば参考送付・宛先が全員に見える

bcc

他の受信者にアドレスを知られずに送る非公開の宛先欄。

bcc(ブラインドカーボンコピー)は、指定したアドレスが他の受信者に表示されない宛先欄です。bccで受け取った人がいても、To・ccの受信者にはその存在やアドレスが見えません。 面識のない多数へ一斉送信してメールアドレスの漏えいを防ぎたいときなどに使います。試験では、アドレスが全員に見えるccと、他者に知られないbccの違いがほぼ確実に問われます。『bcc=他人に見えない隠し宛先』と押さえましょう。

たとえ全員宛のお知らせを、こっそり別の人にも同じ内容で渡すイメージ。受け取った本人以外は、その人にも渡したことに気づきません。

記憶フックbccといえばアドレス非公開・他の受信者に見えない宛先

見えない

To/ccは見える

差出人

To/cc 受信者

bcc 受信者

MIME

メールで画像や添付ファイルなど多様なデータを扱う規格。

MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)は、本来は文字(テキスト)しか送れなかった電子メールで、画像・音声・各種ファイルなどを送れるように拡張した規格です。日本語などの文字や添付ファイルを所定の形式に符号化して本文に組み込みます。 試験では、メールに写真や文書ファイルを添付できるのはMIMEのおかげである、という役割が問われます。宛先指定(To/cc/bcc)が「誰に送るか」なのに対し、MIMEは「どんな中身を送れるか(本文・添付の形式)」を定める点を区別しましょう。

たとえ手紙の封筒に、便箋だけでなく写真やパンフレットも入れて送れるようにする決まりごとのようなもの。中身の種類を増やす取り決めです。

記憶フックMIMEといえばメールで画像・添付ファイルを扱う拡張規格

まとめ

要点

  • 電子メールはサーバ上のメールボックスにいったん蓄えられ、受信者が都合のよいときに受信する(送受信のタイミングは一致しなくてよい)。
  • 同報メールは同一内容を複数宛先へ一斉送信すること、メーリングリストはそれを代表アドレス1つで実現する仕組みである。
  • ccはアドレスが全受信者に見える参考宛先、bccはアドレスが他者に見えない非公開宛先で、この違いが頻出。
  • MIMEは本来テキストのみのメールで画像や添付ファイルなど多様なデータを扱えるようにする規格である。
  • To/cc/bccは「誰に送るか(宛先)」、MIMEは「どんな中身を送れるか(本文・添付の形式)」という役割の違いがある。

記憶フック一覧

  • メールボックス: メールボックスといえばサーバ上の受信箱(届いたメールの保管領域)
  • 同報メール: 同報メールといえば同じ内容を複数宛先へ一斉送信
  • メーリングリスト: メーリングリストといえば代表アドレス1つで登録メンバー全員へ配信
  • cc: ccといえば参考送付・宛先が全員に見える
  • bcc: bccといえばアドレス非公開・他の受信者に見えない宛先
  • MIME: MIMEといえばメールで画像・添付ファイルを扱う拡張規格

関連の過去問演習は今後のアップデートで追加予定です。